3月3日の「耳の日」を前に、国民生活センターは耳掃除の際に耳かき棒や綿棒で耳の中を突いてケガをしないよう注意を呼びかけている。

同センターが2016年2月25日に発表した資料によると、2015年末までの5年9か月間に耳掃除によるケガの報告が178件寄せられた。大半は軽い切り傷だが、次のように鼓膜が破れて入院したケースが3件あった。

子どもの耳垢が取りづらい時は耳鼻科で取ってもらおう

(1)40代女性が金属製耳かき棒を使用中、子どもがぶつかってきて、耳の奥を突き鼓膜が破れた。

(2)2歳の女児が綿棒を耳に入れて遊んでいたところ、ソファーで横になった瞬間、綿棒が鼓膜を突き破った。

(3)4歳の男児の耳を掃除中、男児が急に動いて鼓膜を傷つけた。

一方、東京消防庁のウエブサイトを見ると、2019〜2013年の5年間に耳掃除中の事故で380人を救急搬送している。中にはこんな事例があった。

(1)母親が目を離している隙に、男児が左耳に綿棒を入れたまま倒れて泣いていた。綿棒が鼓膜の奥まで突き刺さっていた。どうしてそうなったか原因は不明。

(2)母親が4歳の女児の耳を掃除中、2歳の妹が乗りかかり、耳かき棒で突いて出血。

国民生活センターと東京消防庁の事故防止のポイントをまとめると――。

(1)耳掃除の時は周囲の状況(特に子どもやペット)に注意する。

(2)耳かき棒や綿棒は子どもの手の届く所に絶対に置かない。

(3)子どもに耳掃除する時は動くと危ないことを理解させる。それでも動く恐れがあるときは耳掃除を行わない。

(4)無理をして耳かき棒を耳の奥まで入れない。子どもの耳垢が取りづらい時は、耳鼻咽喉科に行くと取ってもらえる。