『レヴェナント:蘇えりし者』 (C)2016 Twentieth Century Fox

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第88回アカデミー賞授賞式が2月28日(日本時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『スポットライト 世紀のスクープ』が作品賞を受賞した。

レオナルド・ディカプリオが念願の主演男優賞に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』は監督賞、撮影賞の3部門を受賞。最多受賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。候補になった10部門中6部門を受賞した。

ノミネーション5度目にして、ついに悲願のオスカーを手にしたレオがステージに上がると、会場内は大歓声でスタンディング・オベーション。トム・ハーディ、イニャリトゥ監督をはじめ、一緒に映画を作った人々から、数々の作品でコンビを組んだマーティン・スコセッシ監督、両親や友だちとこれまで支えてきてくれた人々への感謝を述べたレオ。最後に「『レヴェナント:蘇りし者』は、人と自然世界の向き合いを描きました」と語り、地球温暖化の影響で撮影時に雪を求めて移動を余儀なくされたことにふれ、異常気象への注意喚起をうながした。

最多12部門で候補になった本作のイニャリトゥ監督は、昨年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続く受賞で、2年連続の監督賞受賞は65年ぶり、史上3人目。撮影のエマニュエル・ルベツキは『ゼロ・グラビティ』『バードマン(あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続いて3年連続受賞という快挙を成し遂げた。

主演女優賞は、前哨戦をほぼ総なめにしていた『ルーム』のブリー・ラーソンが受賞。

助演男優賞は本命視されていたシルヴェスター・スタローン(『クリード チャンプを継ぐ男』)を抑えて、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスが受賞した。冷戦時代、アメリカで逮捕されたソ連のスパイを演じたマークは英国演劇界でも活躍する実力派。ゴールデン・グローブ賞を受賞し、ドラマティックな盛り上がりを期待する空気の中、本命視されていたスタローンは涙をのんだ。

助演女優賞は『リリーのすべて』で、性別適合手術を受けた夫の意志を尊重した女性を演じたアリシア・ヴィキャンデル。隣りに座っていた恋人のマイケル・ファスベンダーにキスして登壇。

長編アニメ映画賞にノミネートされていた『思い出のマーニー』は残念ながら、『インサイド・ヘッド』に受賞を譲った。

今年は、主演賞は早々に本命が現われて圧倒的な強さで小シーズンを制したが、製作者組合(PGA)賞や映画俳優組合(SAG)賞、ゴールデン・グローブ賞など前哨戦で異なる作品が受賞し、どの作品が受賞するのか混戦状態に思われた作品賞だが、賞レースのスタート時にトップを走り、その後もSAG賞や放送映画批評家協会賞を受賞してきた『スポットライト 世紀のスクープ』に輝いた。

受賞結果は以下の通り。

●作品賞
『スポットライト 世紀のスクープ』

●主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)

●主演女優賞
ブリー・ラーソン(『ルーム』)

●助演男優賞
マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)

●助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)

●監督賞
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)

●オリジナル脚本賞
『スポットライト 世紀のスクープ』ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー

●脚色賞
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ

●撮影賞
『レヴェナント:蘇えりし者』エマニュエル・ルベツキ

●美術賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

●衣装デザイン賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』