現在のミニバンの中でも販売開始時期では、トヨタ・エスティマ(2006年1月)に次ぐ最古参モデルとなっている三菱自動車のデリカD:5(2007年1月)。

環状骨格ボディと電子制御4WD、210mmというミニバンとしてはかなり高めの最低地上高(ローゼストの2WDは190mm)により高く悪路走破性を誇るという、ミニバンでは独自の商品企画により成り立っています。

また、ボクシーなフォルムと全長4730×全幅1795×全高1870mmという大きめのボディサイズにより、ヴォクシーやセレナ、ステップワゴンなどの5ナンバー系と比較すると、とくに3列目の広さも特徴。3列に大人が無理なく座れるというのも魅力も魅力。

十勝スピードウェイの特設雪上コースには、ほかのモデルよりもひと際背の高いデリカD:5も用意されていました。

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電子制御4WDは、FFがベースで通常時は前輪を駆動させてフリクションロスを低減し、高効率化を図るシステム。フロントがスリップしたり、加速したりする時にリヤデフの前に配置された電子制御カップリングを介して後輪に駆動力が配分されます。

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ドライブモードは「2WD」、「4WD」、「4WD LOCK」が用意され、2WDでは発進時に前輪がスリップしやすく、ツルツルに磨かれた雪上では、まっすぐ発進するのが難しく、「4WD(AUTO)」、「4WD LOCK」に切り替えるほど発進性、走破性が高まるのがよく分かります。

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なお、三菱自動車が「ASC」と呼ぶ横滑り防止装置(ESC、VDC、VDCなど呼称は様々)を解除すると、当然ながら挙動が不安定になります。重くて背が高いだけに滑り出すと止まりにくく、氷上に近い雪上で飛ばすとスピンすることも。

雪国でも除雪されている路面では4WD(AUTO)、新雪などの雪上や凍結路では4WD LOCKを備えることで、ほかのミニバンにはない走破性を誇るデリカD:5。とくに、クリーンディーゼルエンジンと重いミニバンとの相性がいいですから、ニーズに合う方は古参モデルでも選ぶ価値は十分にあるでしょう。

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長寿命になっているのは、三菱自動車のお家事情もありますが、高い悪路走破性、走行安定性などほかにはない特徴が支持されているのも理由といえそうです。

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(塚田勝弘)

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