【なでしこプレビュー】4大会連続出場を懸けて挑む初戦・オーストラリア戦《リオ五輪アジア最終予選》

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▽29日、リオ五輪出場を懸けたアジア最終予選が開幕する。4大会連続での五輪出場を目指すなでしこジャパンが、わずか2枚しかないリオ五輪への切符を懸けて、初戦のオーストラリア女子代表戦に挑む。

▽日本のみならず、世界の女子サッカーにおいてもレジェンド的存在であった澤穂希が現役を引退。これまでの日本女子サッカーにおける“大黒柱”が抜け、初めて挑む五輪予選は、とても厳しいものとなる。

▽日本を含め、北朝鮮、オーストラリア、中国、韓国、ベトナムと6カ国が出場する今回のアジア最終予選。この6カ国の内、リオ五輪への切符を手にするのはわずか2カ国となる。2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)を制し、2012年のロンドン五輪では銀メダル、そして2015年のカナダ女子W杯でも準優勝を果たしたなでしこジャパン。しかし、今予選は簡単なものにはならないだろう。

◆初戦は手の内を知るオーストラリア

▽初戦の相手であるオーストラリア女子代表は、2004年のアテネ五輪以来のオリンピック出場を目指している。しかし、昨年のカナダ女子W杯でベスト8、2014年のAFC女子アジアカップでは準優勝と、近年結果を残している。

▽なでしこジャパンは、カナダ女子W杯の準々決勝でオーストラリア女子代表と対戦。結果は、なでしこジャパンが1-0で勝利したが、90分間を通じて苦しめられた。アジアのライバルとして手の内を知っているだけに、今予選でも厳し戦いが待っているだろう。初戦であることも考えれば、堅い試合になるのではないか。

◆積み上げたものを生かせるか

▽先日発表されたなでしこジャパンのメンバーを見ると、新たな戦力はなく見慣れた名前が並んだ。現役を引退したMF澤穂希やGK海堀あゆみ、さらにコンディションの問題で招集外となったMF宇津木瑠美やFW安藤梢などカナダ女子W杯から数人は外れているが、ほとんどのメンバーがカナダ女子W杯を経験している。

▽マンネリ化、メンバー入れ替えによる刺激の少なさは指摘されているものの、リオ五輪の切符を掴むことを考えれば、佐々木則夫監督の下、2008年から積み上げてきたものを発揮すること、そして選手が積み上げてた経験に期待したい。

▽一方で、オーストラリア女子代表も多くのものを積み上げている。2014年の女子アジアカップ決勝、2015年のカナダ女子W杯の準々決勝と、チームは確実にレベルアップし、成熟度が高まっている印象がある。フィジカルベースで勝るオーストラリアをいかにして止めるのか。なでしこの守備陣に注目だ。

◆カギを握る開幕3戦

▽6カ国が総当りで対戦する今予選。なでしこジャパンは、オーストラリアを皮切りに、韓国、中国と中1日で対戦する。実力のあるチームを相手に中1日で対戦することは、いかに消耗せずに戦えるかが重要となる。ホームアドバンテージもある日本としては、初戦のオーストラリア戦でしっかりと勝ち点3を獲得し、続く韓国戦、中国戦に繋げたいところ。注目の初戦は29日(月)19時35分にキックオフを迎える。

★注目選手

FW大儀見優季

▽初戦の注目選手は、澤穂希がつけていた背番号10を継承した大儀見だ。なでしこジャパン屈指のストライカーで、得点を獲る能力は世界でも指折りだ。オーストラリア相手にはこれまで6得点を記録するなど、相性も悪くない。監督も期待する背番号10の活躍が、リオ五輪出場へなでしこジャパンを大きく近づけるだろう。