大手電機メーカーのシャープが台湾の電子機器受託生産会社である鴻海(ホンハイ)精密機械工業からの出資を受け入れることを決定し、契約に向けて交渉を行っている。(イメージ写真提供:123RF)

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 大手電機メーカーのシャープが台湾の電子機器受託生産会社である鴻海(ホンハイ)精密機械工業からの出資を受け入れることを決定し、契約に向けて交渉を行っている。

 将来的に返済義務が発生する恐れがあるシャープの「偶発債務」をめぐり、契約交渉の期限が延長となったが、鴻海がシャープを傘下に入れれば世界の産業図も大きく変わることになるだろう。台湾メディアの中央社はこのほど、韓国メディアが「鴻海がシャープを手に入れれば、鴻海による打倒サムスンの競争はさらに激化することになる」と懸念を示したことを伝えた。

 記事は、鴻海によるシャープ買収交渉は「台湾と日本を競合相手とする韓国でも大きな関心を集めた」と伝え、韓国メディアが「サムスンもシャープの工場買収などで協議を行ったことがある」と報じたことを紹介した。

 続けて、サムスン内部ではシャープを買収することに対して賛否両論だったことを紹介、中国企業がディスプレイ市場に参入する中国企業が増えるなか、新しく工場を建設するよりも、シャープの第10世代LCD(液晶表示装置)工場を買収したほうが安上がりと、買収に積極的な見方もあったことを紹介した。

 また記事は、韓国国内の見方として、「鴻海は米アップルからの発注が減少することを懸念しており、シャープを買収することで基幹技術を手にし、受託生産会社のイメージから脱却したい考え」と伝える一方、鴻海がシャープを買収すれば「鴻海による打倒サムスンに向けた争いが今後さらに激化するだろう」と報じたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)