投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の2月22日〜2月26日の動きを振り返りつつ、2月29日〜3月4日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇。週間ベースでは今年初の続伸となった。引き続き原油先物相場や為替市場の動向に振らされる展開となったが、26-27日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での協調姿勢へ関心が集まるなか、各国の協調姿勢による金融安定化への思惑等から底堅さが意識された。また、週半ば以降は年金と観測される資金流入なども入り、3月期末に向けた期待感なども高まる場面がみられた。

 今週はG20を受けた相場展開となるが、その後も米ISM製造業景況指数の発表や米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表、週末には米雇用統計といった重要指標の発表が控えている。また、中国では全人代の開幕を控えており、各国の金融政策への思惑などから不安定な相場展開が続きそうである。

 ただし、大引けにかけての上げ幅縮小や為替の円高等を見る限りでは、G20への期待というよりは、通過後の失望の方が警戒されている感はあった。原油相場の動向についても不透明感は根強く、強弱感も対立しやすいところか。

 なお、チャート形状では下値の堅さが意識されてきており、煮詰まり感が台頭している。価格帯別出来高では、商いの膨れている16000-16200円での攻防。ただし、これを上回った水準での時間が長かったこともあり、支持線に変えつつあるとみられる。16900-17100円辺りまでは出来高は薄いため、調整トレンドの中ではあるが、17000円処へのリバウンドを意識したトレンドに向かう可能性が高い。

 その他、週末こそ中小型株は利益確定の流れが目立った格好だが、2月半ばのソフトバンクグ<9984>のストップ高以降、個人のセンチメントは良好である。また、マイナス金利によってREIT市場に資金が集中するなど、物色意欲は旺盛である。G20通過後に相場全体が不安定な状況となる可能性はありそうだが、その場合でも、テーマ性のある中小型株などへの物色は活発だろう。