姚嘉文氏(左3)

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(台北 27日 中央社)戦後間もない台湾で国民党政権が市民らを武力弾圧した「二・二八事件」から28日で69年を迎える。1987年の戒厳令解除までタブーとされていた事件をより知ってもらおうと、中央研究院台湾史研究所などは、関連書籍を4冊出版し、27日に台北市内で合同発表会を行った。

新たに出版されたのは、▽ 公開・出版済みの関連資料をまとめた「二二八事件文献目録解題」、▽事件で命を落とした報道関係者と遺族に光を当てた「二二八記者劫」、▽ 事件当時、衝突の収拾に奔走するも、当局に逮捕されそのまま帰らぬ人となった政治家で新聞社社長の王添灯氏の生涯を追う「王添灯記念輯」、▽ 情報機関「保密局」の台湾支部から南京本部に送られた事件についての報告書などを収録した「保密局台湾站二二八史料彙編(二)」の計4冊。

発表会に出席した姚嘉文・元民進党主席は、再発防止のため、事件をよく知った上で忘れまいとする心構えが必要だとの考えを示した。

<二・二八事件> 1947年2月28日、ヤミたばこ密売への取り締まりが引き金となって台湾全土に広がった、住民の国民党政権への大規模抗議。事態収拾のため、蒋介石が中国大陸から軍を派遣。各地で徹底した武力弾圧が繰り広げられ、それによる死者は、1万8000人〜2万8000人に上るとされる。事件から半世紀近く経過した1995年、当時の李登輝総統は中華民国政府を代表し、全国民に謝罪した。

(呂欣ケイ/編集:羅友辰)