25日、今年2月初め、中国化工集団公司は約430億ドル(約4兆8000億円)で世界最大の農業化学・種子メーカーであるスイスのシンジェンタを買収する意向を明らかにした。取引が成立すれば、中国企業の海外買収金額の記録を更新することになる。写真はユーロ。

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2016年2月25日、今年2月初め、中国化工集団公司は約430億ドル(約4兆8000億円)で世界最大の農業化学・種子メーカーであるスイスのシンジェンタを買収する意向を明らかにした。取引が成立すれば、中国企業の海外買収金額の記録を更新することになる。ここ数年、中国経済の成長にともない、中国の海外投資が増加を続け、欧州が投資や買収の新たなホットポイントになっている。2015年の中国の対欧州投資は過去最高を記録した。

15年3月、化工集団は約71億ユーロ(約8800億円)でイタリアの大手タイヤメーカー・ピレリを買収することを発表した。同年7月、海航集団有限公司は世界最大の空港業務(グランドハンドリング)サービス・貨物サービス企業のスイスポート・インターナショナルを買収した。過去10年間の経済成長にともない、中国がこれまでに世界で行った投資は総額1兆ドルを超え、5年前の3倍に達した。ドイツの中国研究センター・メリクスと米国の調査会社RHGがこのほど発表した研究報告によると、このような変化により中国はグローバル海外投資の中のとりたてて注目されることもない参加者から、重要な役割を担う不可欠の存在へと生まれ変わり、世界の海外投資の約10%を占めるようになった。最も目を引くのは、15年に対欧投資が記録を更新して、200億ユーロ(約2兆4800億円)に達し、14年に比べ33%増加したことだ。過去5年間の中国の対欧投資は年平均100億ユーロ(約1兆2400億円)に達したが、5年前はわずか10億ユーロ(約1200億円)だった。同報告は、中国の海外投資の上昇傾向はこれからも続き、今後5年間は毎年2000億ドル(約24兆8000億円)に達すると予想する。

フランスのネオマビジネススクールの張海晏(ジャン・ハイイエン)教授(アジア商業戦略管理)は、「各方面のデータが示すように、中国の対欧投資が大幅に増加している。中国の大手企業、特に技術集約型企業は、チャンスをつかまえて世界的企業の仲間入りを果たしつつある」と話す。

中国からの投資を欧州はどのようにみているだろうか。欧州の著名雇用者団体の国際事務部門の責任者ルイーザ・サントスさんは、「欧州は中国からの投資を非常に歓迎している。欧州各国の市場は中国の投資家に開放的な態度を取り、中国が欧州経済に参入するのを歓迎する。投資の増加は中国の経済と企業が絶えず進歩成長したことの必然的な結果だ。これは中国側がEUとの間でできるだけ早くBITが締結されるよう支援に力を入れ、投資環境をさらに改善しようとしている理由であり、このようにすることで欧州と中国の企業がお互いの市場によりよく進出できるようになり、不公平な待遇を受けずに済むようになる」と話す。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)