王毅氏

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(台北 27日 中央社)中国大陸の王毅・外交部長(外相)は台湾時間26日、訪問先の米ワシントンで、次期総統の民進党・蔡英文主席について、「彼ら(台湾)の立憲政治によって選出されており、『大陸と台湾が一つの中国に属する』という彼ら自身の憲法の規定に反することはできない」と語った。

台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会は同日、王氏の発言は中華民国憲法に正面から向き合うものだとして評価する一方、大陸が主張する「一つの中国」の原則は受け入れないと強調。同憲法と、両岸(台湾と中国大陸)間の民間交流のあり方を定める「両岸人民関係条例」では、両岸は「一つの中華民国、二つの地区」と位置づけられているとした。

独立志向が強いとされる民進党の広報担当者は同日、蔡氏がこれまで説明してきたように、5月の新政権発足後には、現在の中華民国の憲政体制に基づき、両岸間の平和と安定の確保に力を注ぐと述べた。

政治大学国際関係研究センターの劉復国研究員は、王氏の発言により、中華民国憲法が台湾の与野党、中国大陸、米国がともに受け入れられる「最大公約数」であることが明らかになったと指摘した。

王氏はこの日、米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)で演説を行ったが、司会が誤って「中華民国」の外交部長と紹介し、慌てて訂正する場面もあった。

(陳家倫、鄭崇生/編集:杉野浩司)