伸びる子どもの、からだのつくり方 「かけっこ一番」をめざす前に、知っておきたい60のこと

写真拡大

テニスで世界有数のプレーヤーになった錦織圭選手や米大リーグで長く活躍するイチロー選手ら、世界の舞台で活躍する日本人選手は増えているが、アスレティックトレーナーの山本邦子さんは「日本人の勤勉さがあれば、子供の頃にもっと心と体を育てることに重点をおいて運動を考えれば、もっと素晴らしい活躍ができる人材が増えるはず」(山本さんのブログ)と考えていた。そこで、やはりアスレティックトレーナーである夫の森本貴義さんと、その考えを理論化し、実践のすすめとしてまとめ、このほど『伸びる子どもの、からだのつくり方 「かけっこ一番」をめざす前に、知っておきたい60のこと』(ポプラ社、1300円=税別)』を出版した。

子どもたちのからだの正しい成長を促す

錦織選手やイチロー選手、あるいはオリンピックなどで活躍が期待されるアスリートら、世界を舞台に活躍する選手らが目立つ一方で、姿勢が悪かったり、転ぶとすぐにけがをするなど、基礎体力に不安がありそうな子どもたちが増えている。同書は、姿勢や呼吸など日常的な動作を見直すことで、子どもたちのからだの正しい成長を促す内容。

山本さんは「体を知らずして自分の心を知ることは難しいと思っているし、動きが人を変えることを実感しているからこそ、子供達に夢ある将来を無限の可能性を手にしてもらえるきっかけを子供の頃に知ってもらいたいと思っています」(同)と、出版の動機を述べている。

山本さんはトレーナーとして、ゴルファーの宮里藍選手らをサポート。森本さんは米大リーグ、マリナーズのトレーナーとしてイチロー選手をはじめ城島健司選手、岩隈久志選手らのコンディショニングに携わった。

同書では、プロアスリートのサポートをしてきたトレーナー夫妻が、姿勢、呼吸、動作、感覚、能(脳)力の5つの観点から、将来的に強い体をつくるための60のヒントを紹介。足裏チェックや、触れて確かめる正しい呼吸の方法など、遊び感覚、親子で楽しめる多数のプログラムが解説されている。

山本さんは「主人とこの本の構想は4年位前から考えていました。出版社にも3、4件お話をさせてもらいましたが、私たちが書きたい内容そのままでお願いします、と、共感してくださったのがポプラ社さんでした」(同)と、述べ、願いが成就した出版だったことを明かしている。

このところ、高齢化社会の課題の一つとして、介護に頼らないよう「健康寿命」を伸ばすことが挙げられているが、そのために重要なのはロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)の予防という。ロコモは、筋肉や関節などになんらかの問題があり移動する機能が低下した状態だが、おじいちゃんやおばあちゃんが、同書を孫らと一緒に手すれば、ロコモ対策にも有効かもしれない。