妊娠中のビタミンDは重要性がますばかり

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米ニューヨーク州マウントサイナイ病院付属医科大学やマサチューセッツ州ハーバード大学医学大学院、ブリガムアンドウィメンズ病院の共同研究チームは、妊娠初期の女性が食事からビタミンDを積極的に摂取すると、生まれてくる子どものアレルギー性鼻炎発症リスクが低下すると発表した。

研究では、大きな疾患の既往歴がない母親1248人とその子どもを、出産前から義務教育の1学年目(6〜7歳)まで追跡調査し、子どものアレルギー発症リスクと、親子のビタミンD摂取量の関係を分析した。ビタミンD摂取量は食事内容の調査のほか、血中ビタミンD濃度測定もあわせておこなっている。

その結果、妊娠中に食事由来のビタミンDの摂取量が2.5マイクログラム多くなると、子どもが6〜7歳のころのアレルギー性鼻炎発症リスクが20%低下し、摂取量が増えるほど、最大で33%まで低下することがわかった。

ただし、ビタミンDをサプリメントで摂取していた場合は低下していなかったという。そのほかのアレルギーの発症しやすさや、アレルギー原因物質(アレルゲン)への反応のしやすさを表す「血中総IgE値」と、ビタミンD摂取量の間に関係は見られなかった。

発表は2016年2月10日、米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」オンライン版に掲載された。

参考文献
Prenatal, perinatal, and childhood vitamin D exposure and their association with childhood allergic rhinitis and allergic sensitization
DOI: 10.1016/j.jaci.2015.11.031. PMID: 26874366

(Aging Style)