食べられてしまった犬と同じ犬種のウェルシュ・コーギー・ペンブローク(出典:http://www.scmp.com)

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一部の地域で犬を食べる習慣がある中国では、動物愛護家や愛犬家から激しい抗議を受けることも多い。その中国から雇い主のペットを食べて逮捕された男のニュースが飛び込んできた。『scmp.com』が伝えている。

中国江蘇省徐州市のある工場で働くチャン(Zhang)は今月13日、工場敷地内のトイレで1匹の犬を見つけた。「野良犬だと思った」という彼は、その犬を捕まえると木の棒で叩き殺し、従業員宿舎に運びこむ。そしてその晩、チャンは2人のルームメイトと一緒に撲殺した犬の毛を剃り、皮を剥ぎとり、翌日の夕食の下ごしらえをしたという。

2日後、「コーギーが行方不明。情報提供して下さった方には8000元!(約13万8000円)」の張り紙を見た別の従業員が、「チャンが犬を撲殺しているところを目撃した」と探し主である工場オーナーのウォン(Wang)さんに告げた。怒りに震えるウォンさんはチャンの部屋を訪ね、犬の毛で覆われた床とコーギーの毛がへばりついたナイフを見つけると、3人を警察に突き出した。

チャンら3人は「ウォンさんの犬だなんて知らなかったんです。ウォンさんには謝罪し弁償させて欲しいと訴えましたが、ウォンさんは首を縦には振りませんでした」と語っているが、ウォンさんはこの3人を即刻クビにしている。逮捕されたチャンは保釈金を払って釈放となっているが、「あの犬が1万2000元(約20万7000円)もする犬だったと聞いて驚いています。野良犬だったら逮捕されることなんてなかったのに」と悔しがっているようだ。

ウォンさんのコーギーは「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」という犬種で、昨年の5月、生後1か月の時にウォンさんが娘へのプレゼントとして購入したものだったという。

出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)