まだ電子より紙? 電子書籍利用率、前年と同水準
 2015年の売上が、32年ぶりに1兆6000億円を割り込む見通しとなった、不況にあえぐ出版業界。減少した理由の1つに、電子書籍市場の躍進があるといわれているが、実際、どれくらいの人が利用しているのだろうか? MMD研究所が今年2月に公表したデータによると、利用者の割合は、昨年とほぼ横ばいだという。

◆無料コンテンツ利用経験者22.9%、有料コンテンツ利用者16.5%

 MMD研究所が20〜59歳の男女2201人を対象に行った調査によると、無料コンテンツ利用経験者22.9%、有料コンテンツ利用者16.5%。これは、前年度の調査とほぼ変わらない結果。

 雑誌も含め、現在約1500億円の規模といわれ、5年後には倍の3000億円に膨れ上がるといわれる電子書籍市場だが、売上こそ伸びる傾向にあるが、利用者数は、あまり変わらないようだ。

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◆紙の書籍で読書している人は83.0%、購入先は「書店」が最多

 一方、紙の書籍で読書している人は、全体の83.0%という結果に。さらに、紙書籍で読書している人(1862人)に、購入先について調査したところ、「書店」が85.5%と最も多く、次いで「ネットショップ」が65.6%、「古本屋」が34.3%となった。

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◆紙・電子書籍の両方で読書している人の54.0%が「紙書籍のほうが多い」と回答

 最後に、紙書籍および電子書籍で読書すると回答した人(541人)を対象に、どちらで読書することが多いかを調査したところ「紙書籍のほうが多い」と回答した人が54.0%、「電子書籍のほうが多い」と回答した人が25.7%となった。

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 スマホやタブレットが普及し、電子書籍市場の売上は伸びる傾向にあるようだが、利用者はまだまだ一部の人のみ。多くの人が、無料ではない限り、紙の本を手にしてしまう傾向があるようだ。<文/HBO編集部 図版/MMD研究所>