チョロ松は整形、十四松は文系男子!?元祖「おそ松くん」トリビアに驚き!
 若い女性を中心に爆発的な人気となっているアニメ「おそ松さん」(テレビ東京系)。昭和時代に一世を風靡した「おそ松くん」の“その後”が舞台となった作品で、大人になった6つ子が描かれているギャグアニメだ。

 今年は原作の作者・赤塚不二夫氏生誕80年。記念企画として、22人の著名人を講師に迎え“赤塚イズム”を講義する『バカ田大學』を東京大学で開催中だ。

 そこで、「おそ松くん」に関する講演を行ったコラムニスト・泉麻人さんの講義『シェーとは何か? Part.1』を受講し、「おそ松さん」の魅力と、そして知られざる「おそ松くん」のキャラクター秘話を探ってみた。

 登壇された泉さんは「おそ松くん」がマンガ雑誌で連載を始めた当時、6つ子と同じ小学生。「マンガに登場する風景も生まれ育った街並みに似ていたことから、赤塚作品の中でもっとも親しみ深いマンガです」と、「おそ松くん」との思い出を語る。

◆ジョン・レノンも「シェー」を! 大ブームだった『おそ松くん』

“6つ子”という斬新な設定、時代を反映した話題も多かったことから当時もかなりの人気を博していたそうだが、なかでもフランス帰りを自称する“イヤミ”のトレードマーク「シェー」のポーズは、子どもたちはもちろんのこと、長嶋茂雄やジョン・レノン、なんとゴジラまでが披露するほどの人気ぶりだったそう。

「だから、はじめはイヤミのシェーを論理的に講義しようと思っていたんだけれど、今、『おそ松さん』がすごい人気で6つ子ブームでしょ。だから、まずは6つ子の謎について迫りたいと思います」と、「おそ松くん」当時の6つ子について、アニメのコマを用いながら解説してくれた。

◆当初のおそ松兄弟はおっさん顔! 順番も違った!?

 スクリーンに映し出されたのは、「おそ松くん」第1話の6つ子と、母・松代。

「しもぶくれでおっさんみたいな顔。今とは全然違いますよね。お母さんが呼ぶ順番も“おそ松・一松・カラ松・チョロ松・トド松・十四松”。おそらく、長男、次男の順番もこの順だったはずなんです。

 今は“おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松”だから、いかにいい加減かがよくわかりますよね(笑)」と、泉さん。3つボタンが印象的な服装は、学生服とのこと。「昭和30年代くらいの子どもは学校に行かないときでも学生服を着ていることが多かった」と、当時の世相を反映していることを示唆した。

◆6つ子設定は編集者に却下されていた

 父・松造が営む乾物屋「三松屋」に泥棒が入り、6人の顔の見分けがつかなくてドタバタするというストーリーで始まった「おそ松くん」。しかし、構成の段階では編集者から反対されていたという。

「同じ顔の6つ子を主人公にしたってわかりづらいし感情移入もできないというのが理由。でも、逆を突いておかしいとなったんです。ヒントにしたものとして『オーシャンと11人の仲間』や『1ダースなら安くなる』というアメリカ映画やグループ物のコメディが、赤塚氏の念頭にあったようです」と、おそ松くん誕生秘話も語ってくれた。

◆「チョロ松」は整形手術を受けていた

「おそ松さん」ではキャラが際立つ個性豊かな6つ子だが、「当時の6つ子は無個性で描かれていた」という。泉さん曰く、「初期は長男おそ松が舵を取る感じで、セリフのほとんどもおそ松にしか与えられていませんでした。サブリーダー的な役割を与えられていたのはチョロ松。

『おそ松さん』のチョロ松は唯一のまじめキャラだけれど、『おそ松くん』当時は過激なことをするキャラでございました」とのこと。なんでも、6つ子の中で差別化を図ってトト子ちゃんにモテたいと、整形手術を受けたんだとか。