25日、両親を安心させたいと「レンタル彼女」を連れて帰省した中国の男性が思わぬ展開に頭を抱える事態となっている。写真は人民元。

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2016年2月25日、成都商報によると、両親を安心させたいと「レンタル彼女」を連れて帰省した中国の男性が思わぬ展開に頭を抱える事態となっている。

今年32歳になる宋さんの実家は四川省にある。彼女のいない宋さんにとって帰省シーズンである春節(旧正月)は強い焦りを感じる時期だ。昨年は両親の結婚催促から逃れるため「仕事」を口実に帰るのをやめたが、今年は母親が体調を崩して寝込んでいると知り、帰省を決意。つい「彼女と一緒に帰るから」と告げてしまった。

しかし、相思相愛になれそうな女性などそう簡単に現れるはずもない。そこで宋さんは同僚の葛さんに「彼女のふりをして一緒に実家に帰ってくれないか」と依頼してみた。宋さんが提示した報酬は2000元(約3万5000円)。これとは別に交通費や食費など帰省にかかる費用な全て自分が負担することを約束した。

葛さんは当初乗り気でなかったが、その後しぶしぶ承諾。葛さんと一緒に帰省した宋さんを見た両親は「息子にこんな素敵な恋人ができた」と顔に満面の笑みを浮かべ、親せきにも得意げに葛さんを紹介するなどした。「計画は大成功!」と喜んだ宋さんだが、休暇が終わって両親からかかってきた電話にショックを受けることとなる。

「2人とも親元を離れての生活は大変だろうから、苦しくなったら相談してほしい。2人が帰る時、葛さんには心付けとして6000元(約10万円)渡したから」。宋さんによると、6000元は両親の約2カ月分の収入に相当する。宋さんは「レンタル彼女」の葛さんに返還を求めたが本人は拒否、やむを得ず弁護士に相談することにした。

葛さんの言い分は「6000元は宋さんの両親が新年のお祝いとして自発的にくれたもの。返すことなんかできない」。一方の宋さんは「当初の約束に含まれていないのだから返す必要がある」と主張し、「両親が真相を知ったら絶対に傷付く。両親に知られないよう解決したい」と不安を募らせる。これに対し、弁護士の1人は「本来、『彼女をレンタルする』という行為は公序良俗違反。法律の保護は受けられない」と指摘、別の弁護士は返還を求める手立てはあるとしながらも「宋さんは両親に本当のことを話し、両親が返還のための行動を起こすことが必要」と語っている。(翻訳・編集/野谷)