新華社系のネットメディア「新華網」はこのほど、日本には、和菓子と密接な関係のある神社がいくつもあると紹介した。

 記事は冒頭で、日本の“菓子”には悠久の歴史があり、種類も豊富と紹介。“菓子”とクオーテーション・マークを入れたのは、中国語では現在も「菓子」の語から、果物類をイメージする場合が多いからと考えられる。

 記事は続けて、日本の菓子としてチョコレート、飴類、まんじゅう、大福、ビスケット、羊羹、シュークリーム、団子、鯛焼きなどを挙げた。

 ちなみに、日本旅行をする中国人にとって、日本製の菓子類は、いわゆる「爆買い」の対象になるなど、人気と評価が極めて高い。

 記事は菓子類にゆかりのある神社としてまず、兵庫県豊岡市の中嶋神社を紹介。主祭神である田道間守(たじまもり/たぢまもり)は古事記などの記載により、菓子の神と考えられており、毎年4月第3日曜日に開催される菓子祭には、日本各地の菓子製造業者が集まって、業界の繁栄を祈ると説明した。

 和歌山県海南市の橘本神社も田道間守を祭っていると紹介。

 奈良県の林神社は、杭州から1349年に日本に渡った林浄因が、近くに住まい、まんじゅうづくりを伝えた場所と紹介。中国風の肉まんでは神事や仏事に仕えないので、林浄因は小豆あんの饅頭も工夫したという。

 なお、林神社は韓国(からくに)神社の境内社であり、林浄因を林浄因命(りんじょういんのみこと)として祭っている。

 記事は、京都市の菓祖神社、福島市の万寿神社でも林浄因が祭られていると紹介した。

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◆解説◆
 上記記事によると、中国における日本事情の紹介が、ますます細分化し、内容が深まっていることを感じる。

 これまで中国で日本文化が紹介される場合、起源が中国にあることを強調し、誇らしげな論調であることが多かった。

 上記記事はまんじゅうについても、中国人が日本にもたらしたと、特に強調はしていない。中国における日本文化紹介の記事では、「起源問題」よりも、「日本人がどのように発展させ完成させたか」に主な関心を示す書き方が増えつつある。(編集担当:如月隼人)(写真は新華網の記事画面キャプチャー)