台湾「二・二八事件」から69年  新北市が記念展開催  歴史の傷あと振り返る

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(新北市 25日 中央社)国民党政権による長期的な民衆弾圧の引き金となった「二・二八事件」が、28日で発生から69年を迎えるのを前に、深い傷あとを残した同事件を振り返ろうと、新北市政府が淡水の得忌利士洋行と新店文史館でそれぞれ記念展を開催している。

記念展では、当時台北県(現・新北市)に籍を置いていた犠牲者129人に関する資料、映像、写真などのほか、事件により社会運動家の父を亡くした台湾の画家、廖徳政さんの作品がインスタレーションとして展示されている。来月19日には新店文史館で専門家による講演も行われる。

このほか、関連イベントとして、27日に新北市立三和中学校(三重区)で記念音楽会が開かれる予定で、ドキュメンタリー映画館「府中15」(板橋区)でも同日から2日間にわたって、事件に関する作品が上映される。

行政院(内閣)が1992年に発表した推計によれば、同事件の犠牲者は1万8000人から2万8000人。日本人も犠牲となっており、事件で亡くなった青山恵先さんの遺族が台湾の「二二八事件記念基金会」に賠償を求めた訴訟では、基金会側が24日、上告を断念。600万台湾元(約2020万円)の支払いを命じた台北高等行政法院(裁判所)の判決を受け入れると発表した。同事件で外国人犠牲者遺族への賠償が認められたのは初めて。

(黄旭昇/編集:杉野浩司)