Sailfish OSがインド市場に広がることになるのだろうか

写真拡大 (全6枚)

 独自のモバイル向けOS「Sailfish OS」を展開するフィンランドのJolla(ヨーラ)が、「MWC 2016」の会場近くのホテルで会見を開催し、スマートフォン新興市場を中心に広がるSailfish OSの動向をプレス向けに説明した。

 Jollaは昨年の「MWC 2015」には独自にブースを出展し、Sailfish OS 2.0を搭載するJollaブランドの端末「Jolla Tablet」を発表した。今年はブースの出展はなく、同社のWebサイトを見てもタブレットや「Jolla Phone」はほぼ生産を完了する方向に向かいつつあるようで、オペレーティングシステムまわりのソリューションを開発する本来のビジネス形態に足場を定めて、徐々にアクセルを踏んで加速を始めたようだ。

 会見ではまずSailfish OS自体の展開を説明。2015年後半から2016年にかけてはSailfish 2.0をベースとしたライセンス展開が進み、国内外の政府機関、銀行やeコーマースをビジネスの柱とする企業などを中心に、カスタマイズ性が高くセキュアな業務システムを求めるBtoBのニーズに対してSailfish OSのアドバンテージを強くアピールできたと担当者は語る。オープンな開発環境を提供できることもOSの強みとして提案してきたことが徐々に奏功してきたようだ。地域としてはBRICs諸国を中心に高い評価を得ているという。

 インドではSailfish OSを搭載するスマートフォンがINTEXという、設立20年のインド最大の携帯電話メーカーから発売される。「AQUA Fish」という名前の端末は、昨年に上海で開催されたMWCのローカルイベントでプロトタイプが発表されていたが、いよいよ春からインド国内を中心に商品展開が始まる。価格は120ドル前後になるようだ。最新のSailfish OS 2.0を搭載する、5インチのスマートフォンだ。

 ほかにもアフリカに拠点を置く携帯電話メーカー、mi-Fone(マイフォン)もSailfish OSを採用する端末の開発を進めていくことでJollaと協業を結する。またオランダのFAIRPHONEとは、Sailfish OSを搭載するモジュールベースのスマートフォンの開発に向けて一緒に取り組んでいくことなどが発表された。

■関連リンク
MWC 2016