24日、斉魯網によると、山東省泰安市で、ある女性が病気の父親の転院のために救急車を利用したところ、規定よりもかなり高い金額を請求されたという。写真は救急車。

写真拡大

2016年2月24日、斉魯網によると、山東省泰安市で、ある女性が病気の父親の転院のために救急車を利用したところ、規定よりもかなり高い金額を請求されたという。

【その他の写真】

15日、王(ワン)さんの父親は内臓出血のため泰安市の病院で治療を受けていたが、1日経っても病状が好転しないため、医師は済南市にある別の病院に移ることを提案した。この時、父親は非常に危険な状態だったため、移動には救急車を使用するしかなかった。中国の救急車は日本と異なり、基本的には有料だ。済南救急センターに連絡すると、担当者は「1キロにつき15元(約255円)です。だいたい3000元ちょっとかかりますから4000元(約6万8000円)用意しておいてください」と言った。

しばらくしてやってきた救急車に乗り、王さんの父親は済南市の病院まで移動。その際、救急車の隊員に4000元を手渡すと、「多い分は後で精算する」と言われた。その後、救急隊員は王さんに200元(約3400円)を返した。領収書を見ると、車両代が3600元、診療費が200元とされていた。

ところが、泰安市の病院から済南市の病院までの距離は82キロで、「1キロ15元」で計算すると1230元のはずだ。済南救急センター側は「往復の分をまとめて計算した」と説明したが、それでも2460元。再度、センターに聞くと、「3600元は家族と協議した上で決めた金額だ」と主張したという。センター側は最終的に「患者の家族の家庭環境を鑑み、1500元を返還する」としたが、結局、片道で2100元(約3万6000円)を支払うことになった。

その後、王さんの父親は2日間の治療の後、自宅に帰ることになった。この際にも同じ済南救急センターの救急車を使用したが、この時は110キロの道のりを1700元(約2万9000円)という料金設定だった。最初に利用した際に提示された金額の半分以下だ。

昨年4月に公布された救急車の料金に関する規則では、救急車の利用は1キロ当たり3元(約50円)で、同時に「退院や長距離の移動にかかる費用は、双方の協議によって決める」とされている。これについて王さんは、「家族が病気で苦しんでいる状況で、救急隊員と値段交渉なんてできない。値切ったことで救急車が来なかったらどうするのか」と話している。

このニュースは中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも話題になっており、ネットユーザーからは「人の足元を見やがって」「病人からもぼったくるのか」「病人と医者とではすでに対等な立場ではない」「中国の悲哀」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)