中国の大手ポータルサイトの「捜狐」は「中国式の早期教育は、子ども自身に墓穴を掘らせているのでは? 日本では6歳児に、10の役割をやらせている」と題する記事を発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の大手ポータルサイトの「捜狐」は「中国式の早期教育は、子ども自身に墓穴を掘らせているのでは? 日本では6歳児に、10の役割をやらせている」と題する記事を発表した。

 日本人の親が、子どもに6歳になるまで身に着けさせることとして、「1人で学校に通えるようにすること」と説明。次に、自分の部屋を整理することも、身につけさせる指摘。さらに、家事を手伝わせる場合もあるが「日本人の親の多くは、子どもに手伝わせた際に、金銭を与えることを好まない」と主張。「子どもに家族の一員であり、家族に貢献する必要と責任があると考えるから」と分析した。

 さらに、子どもに節約の習慣を身につけさせたり、学校では小学校1年生から給食当番や掃除当番で、「労働の習慣を育成する」と指摘した。

 また、子どもが親とは異なる自分の考えを持った場合、親はまずやらせてみる場合が多いと指摘。記事は、「日本人の親は、失敗を通じて学ぶこと」を、非常に貴重な機会と考えるからで、日本人の子は「6歳になる前に、独立して考える習慣を身につけている」と主張した。

 さらに、日本の子どもは皆で何かを「争う」場合に、平和的に決定する方法を身につけていると紹介。記事が具体的に示したのは「じゃんけん」で、日本の子どもの間では、相手にけがをさせるようなけんかは少ないと論じた。

 また、日本人の礼儀正しさは、子どものころからの教育によると指摘。日本人の子どもは礼儀正しいので、外国人にも好かれると指摘。

 中国では「頭を下げるお辞儀」が日本人の礼儀の基本と考える人もいる。記事は、中国人の子に日本式の「お辞儀」を学ばせる必要はないが、「他人にちゃんとあいさつし、遠慮し、笑顔を絶やさず、別れるときには『さようなら』と言えるようにする」ことや、「他人の前では感情をコントロールし、粗野な振る舞いをしてはいけないと理解させる」ことは、中国人の家庭にとっても必要なことと主張した。

 記事は最後の部分で、中国の家庭では早期教育として、就学前から文字や加減乗除の計算、英語などを教えることが多いが、子どもの精神面の発育の法則には合致しないと指摘。小学校1、2年までに多くの学童が学校ぎらいや勉強ぎらいになってしまう一因と主張した。

 さらに、「一般的に言えば、6歳前の子どもには、遊ばせることと基本的な生活力を身に着けさせることを主眼に置かねばならない。そうでないと、子どもの魂を殺してしまうことになる。ひどい場合には、子どもに一生かけてもとりもどせないマイナスの影響を与える。子ども自らに墓穴を掘らせているようなものだ」と批判した。

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◆解説◆
 上記記事原文には、日本人の子育てについての誤解もあった。「6歳になれば、1週間に1度は家族のために食事をつくる」、「子どもたちだけで無人島で1週間キャンプさせるなどのサバイバル体験で、独立心を養うことが奨励されている」などだ。

 一部の日本人の親が実行していることを、日本人全体に当てはめてしまったための誤解であるようだ。

 ただし、「中国人は、子どもの独立心を養うことを軽視している。押し付けの早期教育が子どもをだめにしている」との主張は、中国人である筆者にとって切実な問題であることが、よく伝わってくる記事だ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)