23日、今年の旧正月に日本を訪れた中国人観光客の間で、文房具、ステンレスボトル、爪切り、食品、医薬品、保健品、化粧品などの日用品が大量買いの新たなターゲットになった。

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2016年2月23日、今年の春節(旧正月)に日本を訪れた中国人観光客の間で、文房具、ステンレスボトル、爪切り、食品、医薬品、保健品、化粧品などの日用品が大量買いの新たなターゲットになった。昨年人気を集めたスマート便座や電子ジャーといった耐久消費財に比べ、今年の人気商品は価格が安く、需要が多いという特徴があり、世界的に知名度の高いブランドが人気という点は共通だった。新華網が伝えた。

▼海外での「爆買い」からみえる供給問題の改革の必要性

中国商務部と国家観光局がまとめたデータによると、15年に海外に出かけた中国人観光客はのべ1億2000万人、海外消費額は約1兆2000億元(約20兆7600億円)に上り、どちらも世界一だった。

中国財経大学金融研究院の郭田勇(グオ・ティエンヨン)教授は、「経済発展の蓄積と対外開放の不断の深まりにともない、より多くの人々が海外旅行に気軽にお金を使うようになった」と話す。

中国国際貿易促進委員会の趙萍(ジャオ・ピン)研究員は、「豊かになった中国人消費者は購入する商品の品質やブランドにより高い要求を出すようになった。一連の国内の小型商品メーカーは品質の飛躍と世界におけるブランド知名度の向上を追い求めるが、まだニーズを満たせてはいない」と指摘する。

消費は経済成長を牽引する重要なエネルギーであり、消費の流出は中国人消費者の巨大な購買力を明らかにするとともに、国内の商品の供給と消費者の需要との間にはズレがあることも示している。

現在の経済の下方圧力は巨大で、中国では多くの産業が過剰生産能力の問題を抱えている。新たに生まれた供給は消費の中で生存発展の機会をつかまなければならない。巨大な消費の流出は過剰生産と新たな供給の育成をより大きな困難に直面させている。

▼中国が消費の回帰を誘導するのは「それほど簡単ではない」?

中国国内の商品とサービスの供給についてみると、先進国の水準を超えるには長い道のりを歩まなければならないことは確かだ。

郭教授は、「各レベル政府は行政のスリム化と権限委譲の進化から着手して、起業の経営環境の改善をはかることができる。引き続き税金を減免し、中級・高級製造業企業の製造コストを引き下げ、科学技術イノベーションへの支援を拡大して、国産商品の品質面での競争力と価格的優位性を引き上げることができる」との見方を示す。

趙研究員は、「工業デザインの観点から品質と使用体験を引き上げ、営業販売によって中国ブランドの国際的イメージを確立するというのが、供給側の改革で中国製造業ブランドの競争力を引き上げるための2つのルートだ。中間段階を減らし、費用が加算される段階を減らし、流通コストを引き下げることが、価格競争力を高めるために必要になる」と話す。

また郭教授は、「より重要なことは整った社会信用システムの構築だ。信用を失った生産経営者は逃れる術がないようにして、国内の生産経営者に商品とサービスの質を引き上げるよう迫り、消費者が安心し、満足できる市場環境を創出することが必要だ」と話す。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)