1月16日の選挙で当選し、台湾立法院委員(国会議員)に2月1日に就任した林〓佐議員が、23日、初の質問に立ち、馬英九政権の対中政策を厳しく批判した。(イメージ写真提供:123RF)

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 1月16日の選挙で当選し、台湾立法院委員(国会議員)に2月1日に就任した林〓佐議員が、23日、初の質問に立ち、馬英九政権の対中政策を厳しく批判した。馬総統が「大陸と台湾は対等」との説明について、「ならば、国際競技会で、(中国代表ではなく)チャイニーズ北京の呼称にさせねばならない」などと論じた。(〓は「永」の右に「日」)

■ 若者が政党結成し、初の国会選挙で当選、議場で私は台湾独立派と明言

 林議員は、若者らを中心とする既成政党への反発を背景に結成された政党「時代力量(時代の力)」に所属。同党結成は2015年1月25日で、初めて臨んだ16年1月16日の国会議員選挙で、5人の当選者を出した。

 台湾メディアの聯合新聞網によると、林議員は質問の際にまず、「私は台湾独立派だ」と明言した。

 さらに、馬英九総統が大陸側の「92コンセンサス」により、「(台湾海峡の)両岸は対等な関係」と決着したと説明していることについて「台湾が国際競技会で中華台北(チャイニーズ・タイペイ)と呼ばれるならば、そして大陸側と対等と言うなら、大陸のチームは中華北京(チャイニーズ北京)」と呼ばねばならない」と指摘した。

■ 答弁から矛盾引き出しさらに追及、国民党の主張は「二国論」そのものだ。

 馬英九政権における大陸との交渉の責任者である夏立言・大陸委員会主任委員が、「政府は国際社会で正式な国名、正式な参加方式を求めている。これは政府の努力目標だ」などと答弁すると、林議員は「国際社会で中華民国と中華人民国の共存を目指すなら、それは二国論ではないか」と追及した。

 張主任委員は「92コンセンサス」について、政府は一貫して「一中各表(双方とも『一つの中国』は堅持しつつ、その意味の解釈は各自で異なることを認める」を非常に強調していると説明。馬英九総統が15年11月に中国の習近平国家主席と会談した際にも、会談の後半で「一中各表」に言及したと述べた。

■ 中台双方が「玉虫色」の解釈、当時の政権責任者は「コンセンサス」の存在そのものを否定

 なお、馬総統は「92コンセンサス」には「一中各表」が含まれると主張しているが、中国側は「1つの中国の原則」の確定だけを主張している。

 「92コンセンサス」は、香港で締結されたとされる1992年には発表されず、2000年の総統選で台湾独立を綱領に盛り込んだ民進党の陳水扁候補が当選した直後、就任前という「間隙」期間に、国民党所属で陳水扁政権誕生による退陣が確実視されていた蘇起・大陸委員会主任委員が「存在する」と表明した。

 92年当時に現職だった李登輝元総統、黄昆輝行政大陸委員会元主任、辜振甫海峡交流基金会理事長が次々に「92コンセンサスなどは存在しない」と表明した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)