世界第1位と第2位の経済大国である米国と中国。その経済状況は世界経済に影響をもたらすが、中国メディアの金融界はこのほど、現在は米中どちらの経済状況も楽観視できるものではないと伝え、次に到来する経済危機は米国と中国のどちらがもらたすのかを論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界第1位と第2位の経済大国である米国と中国。その経済状況は世界経済に影響をもたらすが、中国メディアの金融界はこのほど、現在は米中どちらの経済状況も楽観視できるものではないと伝え、次に到来する経済危機は米国と中国のどちらがもらたすのかを論じる記事を掲載した。

 記事はまず中国経済の現状について言及。上海総合指数が急落したのは記憶に新しく、日経平均株価も含め、各国の株価急落の引き金になったとの見方も多い。世界中の人びとは中国経済の成長鈍化や中国人民銀行の外貨政策について、さらには人民元の価値下落について懸念を高めている。また、2015年における中国の資本流出は6500億ドル(約73兆1413億円)に達したが、一部では人民元の下落よって16年はさらに中国の資本流出を加速させる可能性もある。

 また中国の現在の債務残高はGDPの約3倍にまで膨れ上がっていると記事は指摘しており、不良債権化すれば中国経済に致命的な影響を与えかねないと説明。中国経済はハードランディングする恐れがあると世界的に著名な投資家が最近論じたが、株式市場の暴落、資本流出、莫大な債務など中国経済はコントロールが非常に難しい状態に陥っている。

 一方で記事は、米国経済も楽観視できるものではないと説明する。米国のISM製造業景況指数はここ3カ月間、50を下回っており景気後退を示している。さらに原油安により米国のエネルギー関連企業がダメージを受けていることも指摘、深刻化すればドミノ倒しのように米国経済全体にダメージが広がると説明している。またメイシーズやコストコなどの小売企業も販売不振、ネット通販大手も予想された売上を下回っている。

 中国も米国も世界のみならず自国の経済成長を牽引できる新しいエンジンを手に入れておらず、むしろ米中のどちらかが次の世界経済の危機の原因になる可能性も排除できないとしている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)