中国新聞社によると、1996年に河北省幽居寺で盗まれた、約1500年前に作られた仏像の頭部が、「仮の宿」だった台湾・高雄市仏光山から、幽居寺に戻されることになった。海外で仏像の首を見た台湾人実業家が買い取り、仏光山にまず寄進したという。(イメージ写真提供:123RF。写真は北魏時代に建造が始まった龍門石窟寺院)

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 中国新聞社によると、1996年に河北省幽居寺で盗まれた、約1500年前に作られた仏像の頭部が、「仮の宿」だった台湾・高雄市仏光山から、幽居寺に戻されることになった。海外で仏像の首を見た台湾人実業家が買い取り、仏光山にまず寄進したという。

 仏像は北魏時代の西暦556年に作られた。釈迦牟尼仏の像で、おだやかで精緻なお顔が特徴。素材は白玉だ。1996年に盗まれ、行方不明になっていた。

 高雄・仏光山の星雲大師は、仏像の頭部の“変転”について「悲しいことと喜ばしいことの両方がありました」と説明した。悲しいこととは、「この100年間、古い中華文化が破壊され、盗まれてきたこと。仏教も例外ではありませんでした」と説明。一方の「喜ばしいこと」とは、「仏教徒が仏像の頭部に供養し(買い取り)、縁あって(仏像頭部に)この仏光山においでいただいたことです」という。

 仏光山に仏頭がもたらされたのはしばらく前だが、仏光山は大陸に4回にわたり人を派遣し、どの仏像から盗まれた仏頭であるかの調査と確認作業を進めた。2015年5月になり、現在は河北省博物館に安置されている仏像の頭部と断定できたという。

 21日には仏光山で、仏頭の「帰還」を記念する式典が行われ、大陸側関係者を含め約2000人が列席した。中国では文物交流中心(文化財交流センター)が同仏頭を引き受け、3月1日には北京市内の中国国家博物館で「帰還式典」が行われる。頭部と胴以下の部分が接合された仏像は最終的に、河北省博物館が収蔵するという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF。写真は北魏時代に建造が始まった龍門石窟寺院)