24日、京華時報によると、中国北京市房山区の裁判所で23日に墓の取り違えをめぐる裁判が行われた。資料写真。

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2016年2月24日、京華時報によると、中国北京市房山区の裁判所で23日に墓の取り違えをめぐる裁判が行われた。

被告は区内の村に住む63歳の男性で、母の遺骨を先に他界した父の遺骨と一緒にするため墓を掘り起こしたが、これが他人の墓だったという。男性は取り違えに気付かず、母の遺骨をそのまま埋葬。墓の持ち主が見知らぬ遺骨が納められていることを見つけ、男性を相手に訴訟を起こした。

原告は法廷で「墓が掘り起こされたのは昨年10月。自分の間違いを認めようとせず、この4カ月の間、一言も謝罪の言葉はなかった。自分の家の墓が分からないなんてどういう息子だ」と激高。「母親はこのトラブルのせいで体調を崩した。先祖にどう説明すればいいかも分からない」とも訴えた。

これに対し、被告男性は「年のせいか記憶力が悪くなった。当時は焦っていて墓の確認もしておらず、後になって間違いに気付いた」と謝罪。原告は「被告の行為は社会の道徳や公序良俗に反する行為。墓参りにも影響を与えるなどわれわれは人格権をひどく侵害された」と主張し、墓の原状回復と精神的損害に対する賠償として10万元(約170万円)を要求した。被告はこれに応じたいとの考えをみせたが、被告の怒りは収まらず双方は口論に発展、裁判官が制止する事態となった。

この問題について法律の専門家は「中国の民法ではこれまでのところ、『故人を祭る権利』という概念が明確にされていない」と説明。このため原告は「人格権をめぐるトラブル」を理由に起訴に踏み切ったと語っている。(翻訳・編集/野谷)