『恋妻家宮本』 ©2017「恋妻家宮本」製作委員会

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映画『恋妻家宮本』のビジュアルが公開された。

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2017年1月に全国東宝系で公開される同作は、ドラマ『女王の教室』『家政婦のミタ』『純と愛』などの脚本で知られる遊川和彦が初監督を務める作品。重松清の小説『ファミレス』を遊川自らの脚本で映画化する。息子が独立し、25年ぶりに夫婦2人だけの生活を送ることになった中学校教師の宮本陽平が、妻・美代子が隠し持っていた離婚届を偶然発見してしまう、というストーリーだ。

公開されたビジュアルは、同作の撮影風景を捉えたもの。阿部寛が演じる優柔不断な陽平と、天海祐希が演じる美代子がファミリーレストランを訪れる場面で、本編の冒頭を飾るシーンになるという。撮影場所はファミリーレストランを再現した千葉のロケセット。撮影は1月17日からスタートし、クランクアップは3月上旬になる見込みだ。

撮影について天海は、「この撮影で思ったのは、今回阿部さん演じる陽平に美代子が酔っぱらってのしかかる、というシーンがあるのですが、リハのときから全力で乗っていっても阿部さんがいい感じに腹筋で止めているんですよ(笑)」とコメント。一方の阿部は「遊川監督は脚本を書いていらっしゃることもあり、誰よりもその役と台詞をわかっている方なので、僕が演じたらやりすぎちゃうところも、監督の解釈で的確に演出をしてくださるので、この現場で迷うことは何もないんですよね」と語っている。

■阿部寛のコメント
遊川監督は脚本を書いていらっしゃることもあり、誰よりもその役と台詞をわかっている方なので、僕が演じたらやりすぎちゃうところも、監督の解釈で的確に演出をしてくださるので、この現場で迷うことは何もないんですよね。昨今の映画やドラマでは役者の演技は大きいところしか演出されないことが多いのですが、遊川監督は細部まできっちり100%演技の面倒をみてくれるので、非常に新鮮だし、楽しんでやらせて貰ってます。
この作品は生きている中で一番多い「なんでもないこと」を表現していると思います。何でもないことのなかに、面白さや切なさがあるんじゃないか、と今回読んでて思いました。また、この脚本のテーマでもある「大切なことは正しいことよりもやさしいこと」というのは目の覚めるような思いがして、正しいことをいうのは簡単だけど、やさしいことというのは難しいと思ったんです。そこは一つのこの脚本の宝物として自分の中に生涯持っていかなきゃと思いました。

■天海祐希のコメント
ファミレスってなんだかわくわくしますよね、メニューも沢山あって。待ち時間の間も阿部さんと二人で何が美味しそうだとか、今の季節はイチゴだね、とかいいながら撮影を楽しんでます。
阿部さんと遊川さんを見ていると、すごく理想的な関係だなと思います。阿部さんは器が大きくて、純粋かつ素直に監督の指示を聞いて、自分なりに消化してお芝居に活かされる方ですし、遊川監督はこうやって欲しいっていうのを脚本家ならではの言葉で的確に伝えるので。遊川さん、監督向いてるかもな〜なんて思ったりして。
この撮影で思ったのは、今回阿部さん演じる陽平に美代子が酔っぱらってのしかかる、というシーンがあるのですが、リハのときから全力で乗っていっても阿部さんがいい感じに腹筋で止めているんですよ(笑)遠慮せずいっても腹筋で私の体重を支えてくださるので、頼りがいがあって全力でどーんと行けました。安心感がやっぱり違うんですよね(笑)
この作品は日常何気なくいられることとか、なんでもないと思えることがどれだけ幸せで、何が大切なのかが、じんわりと沁みるように心に広がっていく映画なんじゃないかと思います。
いい大人だからこそできないこと、本当は伝えなければいけないのに伝えられない大人たちの背中を押してくれるような映画になったらいいなと。是非ご夫婦で観に来てほしいです。

■遊川和彦のコメント
ファミレスって人生と一緒ですよね。メニューから選んでも選びきれなくて、選んでも結局自信がないというか。でも前に進まなきゃいけないというのもあって。なのでこの作品は「ファミレス」のシーンで始めなきゃという思いがありました。
阿部さんは不思議な人で、すべてを素直に受け止めて、少年のように一回考えて咀嚼して演じる方です。すごくやりやすいです(笑)失礼ですが、こんなに「一生懸命」という言葉が似合う人はいないです。この年になるとふつう一生懸命やる人はいないですからね(笑)そこは人間的にも見習いたいです。
天海さんは新しい刺激を与えるほどどんどん新しいものが出てくる人で、新しい刺激に対して今まで見たことがない芝居をどんどん出せる人だと思います。
5〜6年前だったら、この二人の夫婦役なんてリアリティがないんじゃないかと思いましたけれども、二人とも年齢を重ねて、そういう二人が夫婦として、一生懸命頑張って、でも少し疲れたりして、順風満帆ではなくいろいろな苦労をしてきて、これからどうなるんだろうという不安なんかも隠しもせずやっていこうという姿にリアリティが出てきて「あ、この夫婦なら共感できる」と思えるようになりました。
愛妻家ではなく恋妻家というタイトルにしたのは、愛妻家っていうとなんか「優しくしてやろう」「大事にしてやろう」みたいな上から目線になるじゃないですか、男って。でもそうじゃなくて、妻のふとした仕草が好きになったり、可愛い瞬間があって、そういう瞬間瞬間、恋する一日一日を積み重ねて夫婦って生き延びるんだと思うんです。年をとってもそういう恋するときめきみたいなものをいつまでも持てるんだという確信が持てる話になればいいと思ってます。ここに描かれているのは理想の夫婦ではないのですが、リアリティがあって、何が正しいかを決めるのではなく、優しいことをすれば、正しくなくても伝わるんじゃないか、毎日いろいろありますけども。と頑張っている夫婦の話です。