5月30日は「ゴミゼロの日」として知られているが、この「記念日」は日本の環境美化に対する姿勢を象徴するものと言える。中国でも日本の環境保護ぶりはしばしば話題にされ、見習う対象とされてきたが、「ゴミゼロ」という究極的なテーマを資源の分別の徹底によって本気で実現しようとする自治体の存在には、改めて驚かされたようだ。(イメージ写真提供:123RF) 

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 5月30日は「ゴミゼロの日」として知られているが、この「記念日」は日本の環境美化に対する姿勢を象徴するものと言える。中国でも日本の環境保護ぶりはしばしば話題にされ、見習う対象とされてきたが、「ゴミゼロ」という究極的なテーマを資源の分別の徹底によって本気で実現しようとする自治体の存在には改めて驚かされたようだ。

 中国メディア・生命時報は23日、かねてよりゴミの分別が厳しく徹底されていると評判の日本には「2020年にゴミゼロの実現を目指している自治体が存在する」とし、資源の分別や循環利用が「驚愕」の域に達していると伝える記事を掲載した。

 紹介されたのは、徳島県勝浦郡上勝町が2003年に発表した「ゼロ・ウェイスト宣言」とその取り組みだ。記事は、人口1700人余りの同町ではごみのリサイクル率がすでに80%に達しており、2020年までにゴミの焼却や埋め立て処分をなくすという目標を掲げているとした。

 その取り組みについて、同町ではゴミ箱やゴミ収集車はなく、住民は洗ったゴミを34種類に分別したうえでリサイクルセンターに持参し、生ゴミは自宅で堆肥として用いると説明。「紙製品ですら、新聞・雑誌・段ボール・チラシを別のものとして扱うのだ」などと紹介している。

 さらに、同町では「循環利用が強く奨励され」ているとし、住民が使用済みの品を無料で交換できる専門施設の存在、廃棄物を使った袋や衣服、おもちゃを制作する女性作業員の雇用、リサイクル資材で建築された建物を利用したビール工場などの例を挙げた。

 また、同町には毎年国内外から数多くの観光客や学生が見学に訪れ、「ゴミゼロ」生活のメリットを訪問者に伝えていること、ある住民が「われわれも最初は反対した。でも慣れてしまえばちっとも面倒ではなくなる。正しくゴミを分別することがもはや当然になった」と語ったことを併せて紹介した。

 「ゴミゼロ」という目標は、小規模な町であるからこそ実現できる可能性があるという見方もできるが、それでも自治体や住民、さらには企業が協力して取り組む姿勢は中国社会に限らず見習うべき点だろう。最初は抵抗があっても「慣れてしまえばどうってことない」という町民の感想は貴重だ。「習慣化」できるかどうかが、物事の成否を大きく左右するからである。ダイエットだって、運動や食事制限のプランに無理があれば長続きせず失敗に終わる。習慣化できるような、ほど良いレベルの負荷によって、はじめて成功が導かれるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)