インターネット上に存在するさまざまな記事をボタンひとつで保存して、あとから読めるサービスが「Pocket」で、同サービスはスタートから3年が経過し、これまでに2200万人ものユーザーが20億以上の記事やムービーをPocketに保存してきました。そんなPocketが、今後ビジネスとして成長していくために、数週間以内に広告挿入のテストをスタートさせることを公式ブログで明かしました。

Building Pocket for the Future « Pocket Blog

https://getpocket.com/blog/2016/02/building-pocket-for-the-future/



Pocketは、今後の成長で欠かせない点として「ビジネス」としてサービスを作り上げていくこと、を挙げています。その第一段階が2014年に開始されたPocketの有料会員である「Pocket Premium」で、これは月500円で無料サービスでは使用できない「永久保存ライブラリ」や「強力な検索」「おすすめタグ」などの機能が使えるサービスです。こういった「収入」につながるサービスの拡大をPocketは検討しており、数週間中に新しい実験的なサービスをスタートさせることを明らかにしています。



このPocketビジネス化計画の第二段階とも言えるサービスが、「Pocket内で時々、スポンサーの投稿を表示する」というもの。つまり、Pocket内に保存した記事の中に、時々記事タイプの広告が追加されるようになるというわけ。この広告挿入テストは小規模でスタートする予定となっており、以下の条件に当てはまるものが表示されることとなる模様。

・高品質

Pocketは高品質なコンテンツを保存しておく場所なので、スポンサーの投稿(広告)も例外ではありません。Pocketの狙いは、広告やスポンサーの持っているコンテンツをより自然にPocketユーザーの体験の中に溶け込ませることで、読み物やムービー視聴などの関心をかき立てること、とのこと。



・透明性

スポンサーの投稿、つまり広告には他の記事とは異なることが明白にわかるようなマークがつけられる模様。

・ユーザーのフィードバックに依存

スポンサーの投稿を表示するテストをスタートしますが、Pocketは「ユーザーがこれらをどう感じるのか」を特に注視する予定のようです。なので、広告が表示されて「良い」もしくは「悪い」という感想を抱いた際には「support+feedback@getpocket.com」にまで気兼ねなく連絡してほしいとのこと。

・ユーザーがコントロール可能

もしもユーザーが広告を気に入らなければ、それらを非表示にしたりフィードバックをPocket側に送ったりすることが可能。さらに、すべての広告を非表示にしてしまいたい場合は、有料サービスのPocket Premium会員になれば、将来的には全ての広告を非表示にすることが可能になる模様。



・プライバシーの保護

ユーザーのデータはPocket側が保護するものであり、ユーザーがどのような記事をPocketに保存したか、などの情報にスポンサーがアクセスすることはできないとのこと。

なお、Pocketは「我々はサービスとしてだけでなく企業としても成長を続ける必要がありますが、『人々に愛されるような何かを作り上げること』や『ユーザーをリスペクトする』という我々の理念は何ひとつ変わることはありません。我々は広告表示サービスをとても注意深く進める予定です」と記述しており、あくまでユーザーの使用体験を損なわないように注意深く広告挿入テストを進めることを約束しています。