中国では長期にわたって人口抑制政策を実施してきた。中国は伝統的に男子が尊重される社会であるため、一人っ子政策によって子どもが1人しか産めない人びとは男子を産もうとした。そのため、男性の数が女性に比べて圧倒的に多いという歪みが生じてしまった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では長期にわたって人口抑制政策を実施してきた。中国は伝統的に男子が尊重される社会であるため、一人っ子政策によって子どもが1人しか産めない人びとは男子を産もうとした。そのため、男性の数が女性に比べて圧倒的に多いという歪みが生じてしまった。

 中国メディアの参考消息はこのほど、台湾メディアの報道を引用し、一人っ子政策による産み分けによって中国の農村部には約2000万人もの「結婚できない男性」がいると伝え、農村においては女性は「極めて稀少な存在」であると紹介。さらに、離婚歴のある女性は結婚にあたって男性が女性に贈る財貨が少なくて済むため人気となっていると報じた。

 記事は、西安交通大学の関係者の見解として、中国では一人っ子政策だけでなく、改革開放による市場経済化と都市化の複合的な影響によって「中国では男女比率のバランスが完全に失われてしまった」と論じた。

 報道によれば、西安交通大学の関係者が1980年から2010年までに中国で生まれた子どもの男女比率を調査したところ、同期間中に生まれた男子の数は約2億9000万人、女性は約2億5400万人だったと紹介。男子のほうが女子より約3600万人も多かったことを紹介した。

 さらに、中国では1980年代以降に生まれた男性の10%から15%が結婚相手を見つけられない、もしくは適齢期に結婚できない状況にあると指摘し、特に農村部の男性は結婚するのが極めて難しい状況にあることを紹介。一人っ子政策による弊害が顕在化し、中国では深刻な男余りが起きていることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)