提供:週刊実話

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 3月には31歳となる横綱白鵬(30)だが、来場所以降も、今場所終盤のようなぶざまな姿が続くようなら、あっさり電撃引退する可能性も浮上した。果たして、一度狂った歯車は元に戻せるのか…。

 史上最多の優勝35回、常勝を誇った横綱白鵬が明らかにおかしい。先場所も終盤、大関琴奨菊にあっさりと競り負けて日本出身力士として10年ぶりの優勝を許してしまった。先々場所、やはり終盤に3連敗し、日馬富士に逆転優勝されたときとまったく同じパターンだ。
 これで3場所連続の逸V。白鵬がこんなに長く優勝から遠ざかるのは横綱になって2度目のことだ。千秋楽翌日の横綱審議委員会でも白鵬の不可解な失速が話題になり、「あれは何なんだ」と厳しい声も上がり、都倉俊一委員も「不思議ですね」と発言。守屋秀繁委員長も「千秋楽は先に(琴奨菊の)優勝が決まってしまい、精神的に頑張れなかったのかな」と、いかにも心配顔だ。
 いずれの場所も中盤までは快調に勝ち進んでいただけに、稽古不足やスタミナ切れを指摘する声も多い。

 そう言えば、自分でも稽古不足を痛感しているようなフシもある。
 「急にやりたくなったんだ。稽古はやって損はないから」
 いつもは休養日に当てる先場所の初日2日前も土俵に下り、そう照れくさそうに話していた。
 もしかすると、白鵬自身、優勝したときの感覚をド忘れしているのかもしれない。それだけに2月7日、両国国技館で行われた「大相撲トーナメント」で久々に優勝したときの喜びようは大変なものだった。

 決勝戦で日馬富士を下し、およそ半年ぶりに優勝トロフィーを受け取ると、「ここ4、5日、体調がよくてね。(この大会も)40回目の節目。そんな思いもあった」とニッコリ。優勝賞金250万円を手にして支度部屋に引き揚げて来ると、その場で封を切り、「ほれ、小遣いだ」と7人いる付け人たちに3万円ずつ、床山には5万円を配り、忘れかけていた横綱の威信を取り戻したかに見えたのだが…。
 「3回戦で新鋭の御嶽海を呼び戻しで豪快に投げ捨てたことも、喜びを倍化させたんじゃないでしょうか。残りの賞金は、両親の金婚式で11日から行くハワイ旅行の費用に当てる、とご機嫌でした」(担当記者)

 すでに稀勢の里は1日から、綱取りを目指す琴奨菊も4日から、稽古を開始している。ノンビリとハワイですごす姿に、大横綱の風格は感じられない。その頭の中には“引退”の2文字がよぎっているのかもしれない。そのXデーは、そう遠くない将来に訪れるかも。