中国メディアの環球網は23日、韓国での報道を引用して、中国工商銀行が、対北朝鮮業務を凍結している可能性があると報じた。さらに、中国企業から「貿易がストップする見込み」などの証言を得たという。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの環球網は23日、韓国での報道を引用して、中国工商銀行が、対北朝鮮業務を凍結している可能性があると報じた。さらに、中国企業から「貿易がストップする見込み」などの証言を得たという。

 環球網によると、韓国の東亜日報が22日付で、中国工商銀行丹東支店が、北朝鮮側との決済業務を凍結したと報じた丹東は遼寧省にある、「中朝国境の街」だ。両国の貿易活動の重要拠点だ。

 工商銀行の関係者は環球網の取材に対して「事実を把握してから回答する」などと、言明を避けたという。

 環球網によると、丹東で北朝鮮との貿易事業などを営む会社の責任者が、「(中国の金融機関による)中国企業と北朝鮮間の決算業務は、2015年12月ごろから停止された」と述べた。

 それまでも、中朝間の決済業務が「スムーズ」に行えたわけではなかった。北朝鮮の銀行は、人民元建ての送金を認めていない。そのため、中国側に支払いが必要な企業や個人は、米ドル建てで中国側の銀行に送金することになる。この手続きが「容易ではない」という。

 さらに、中国では北朝鮮の金融が「ハイリスクである」とみなされており、特に問題があるとみなされた企業や個人の場合、中国側の銀行に口座を開いていても「凍結され引き出し不能」になる事態もあるという。

 上記の企業責任者によると、北朝鮮との石炭貿易は3月1日から中止される。同責任者は「おそらく、北朝鮮の衛星打ち上げに対する禁輸制裁だろう」と述べたという。

 中朝間の貿易は、従来の半分に減らされる見通しで、中央政府からの指示がすでに出たとの見方もある。「5月には回復するようだが、北朝鮮の態度次第」とされ、北朝鮮から鉱物資源を輸入する中国企業からも「今は状況を見つめる。早く正常化してほしい」との意見が出ているという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)