夜になると急激に冷え込み、夜間から朝にかけての寒さが厳しい今日この頃。
こんな時季は、自宅でのんびり、こたつでごろごろ過ごしたいものですね。
こたつの温かさの気持ちよさに、ついつい寝入ってしまい、気づいたら朝!なんてことありませんか?
けれど、実はこの「こたつ寝」、体にとても悪いんです。
具体的に、どのような体の不調をもたらすのでしょうか?

1

こたつの包容力に思わずウトウト


こたつ寝による体の不調。具体的にはどんなもの?

寒い日にこたつのなかに入るのはとても気持ちいいので何時間もごろごろしてしまい、結局すやすや寝入ってしまう……なんてことはよくあります。
でも、気持ちよく眠りにつける半面、起きたときに気怠さを感じるはず。
人の体は睡眠時、日中の活動期よりも体温が下がるようになっています。
これは体温を下げることで、代謝や脳の温度も下げ、深い眠りにつけるようにする働きがあるから。
しかし、こたつによって体温よりも高い温度で体が温められることによって、睡眠の質が悪くなり、疲れがとれにくくなるのです。
さらに、せまいこたつで寝ると寝返りが打てず、関節や筋肉に負担がかかるため、だるさを感じるようになる、といわれています。
また、こたつからは紫外線以上にお肌に悪影響がある近赤外線が出ています。
このように、こたつには疲れを感じさせる原因やお肌のトラブルを招くことがあるのです。


これぞこたつ寝の恐怖……なかにはこんな症状も!

こたつには、さらなる危険がひそんでいます。
■脱水症状
30度以上もあるこたつのなかで寝ると、大量の汗をかき、脱水が進行します。
こたつを引くと風邪を引く」といわれているのは、この大量の汗によって体が冷えるからという一説もあります。
脳梗塞
こたつで寝ていると体内の水分が失われ、さらに血液中の水分も失われます。
水分が失われると、血液の流れも悪くなり、血栓ができてしまうのです。
この血栓が脳にできることを脳梗塞といいます。
脳梗塞は上記でご紹介した脱水症状からくることがあり、最悪死に至る場合もあるため、注意が必要です。
■低温やけど
熱源に長時間触れていると低温やけどを負います。
一見、軽傷にみえる低温やけどですが、皮膚に深い傷を負っていることがあり、こたつでの低温やけどは範囲が広くなる傾向があります。
接触部分が44℃の場合は6時間、45℃の場合は3時間程度で起こるので気を付けましょう。
── 恐ろしい病を引き起こしかねないこたつ
とはいえ「できればこのままここから出たくない」と思わせる、計り知れない魅力がありますよね。
これからも冬はずっとこたつを使っていきたい。だからこそ、時間を決めてこたつでごろごろするよう心がけましょう。

低温やけどはぷくっとした水泡ができます