Amazon無料配送の「最低金額引き上げ」が意味するもの

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年間99ドル(日本は3,900円)で、配送無料と無制限の動画ストリーミングが可能になる「Amazonプライム」が、世界的に成長している。アマゾンは、一般人が同社の配送を請け負うUber型のシステムや、グローバルな配送システムも構築中だ。

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アマゾンは、同社サーヴィス利用者のすべてが「Amazonプライム」の会員になることを望んでいるようだ。

アマゾンでは2月22日朝(米国時間)より、ほとんどの商品について、プライム会員以外の顧客に対する無料配送(の対象となる購入金額)の最低額を49ドルに引き上げた。2013年に初めて最低注文要件を引き上げたときの35ドルからの値上げだ(ただし、この影響を受けないカテゴリーがひとつだけある。書籍の注文は、25ドルに達すれば無料で出荷してもらえる)。

Amazonプライムでは、年間99ドル(日本は3,900円)で、配送無料と無制限の動画ストリーミングが可能になる。今回の最低配送額の引き上げについてアマゾンは何も説明していないが、明らかな理由のひとつは、さらに多くの顧客をAmazonプライムに加入させることだ。

とはいえ、プライムへの加入が伸び悩んでいるわけではない。アマゾンは最新四半期の財務報告で、2015年の有料プライム会員が世界で51パーセント、米国で47パーセント増加したと発表している(それと同時に、アマゾンの2015年における出荷費用は37パーセント増えて18億ドルとなった。これは同社の最大の出費のひとつだ)。

同社では顧客に、プライムに加入せずにアマゾンを利用することには意味がないと感じさせようとしている。迅速な無料配送に加えて無制限の映画や番組視聴のほか、アマゾンの映像コンテンツ制作部門Amazon Studiosが手がけた、エミー賞を受賞(日本語版記事)した作品を含むさまざまなオリジナル番組(日本語版記事)まで楽しめるのだから、年に数回しかアマゾンで買い物をしない顧客にとっても便利だと思われる可能性はある。

さらにアマゾンでは、プライム会員向けの「1時間以内」の配送サーヴィス「Prime Now」(プライム・ナウ)の取り組みも強化している。さらに同社は、一般人が配送を請け負うUber型のシステムを同社が拠点とするシアトルで2015年10月から開始した(日本語版記事)が、そのシステムを米国の各都市で拡大中だ。

さらに、中国やインドから顧客の家に至るまでの配送をすべてを同社が完全に支配できるような、グローバルな配送ネットワークを構築中とも伝えられている。

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2/9黒い金網の向こう側が、ロボットたちが働く場所だ。アマゾンのスタッフが、ノートパソコン台で作業をチェックしている。PHOTOGRAPH BY DREW KELLY/WIRED

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3/94つのフロアにある黒い金網のケージの中では、Kiva社のロボットの一群が、見えないグリッドに沿って静かに滑走している。PHOTOGRAPH BY DREW KELLY/WIRED

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4/9ロボットが運ぶ移動棚から物品を取り出すアマゾンのスタッフ。PHOTOGRAPH BY DREW KELLY/WIRED

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7/9クリスマス用の帽子をかぶって働くアマゾンのスタッフ。この数百万平方フィート(数千平方メートル)の施設で働く4,000人のスタッフのうち、2,500人が、注文の殺到するホリデーシーズンのために臨時で雇われたという。PHOTOGRAPH BY DREW KELLY/WIRED

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8/9OAK4はまだ未完成だ。完成すると、500万種類の商品を、合計で2,600万点収納し、1日に150万点発送できるようになる。PHOTOGRAPH BY DREW KELLY/WIRED

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9/9PHOTOGRAPH BY DREW KELLY/WIRED

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