中国メディアの広州日報は、「最も薄いコンドームを生産しているのは誰だ? オカモトが敗訴」とする記事を配信した。広東省広州市越秀市の裁判所がこのほど、世界で最も薄いと公認されているコンドームは広州大明聯合ゴム製品有限公司とする判決を言い渡したという。「オカモト側」には、大明聯合に対して「1元」の損害補償を科した。

 実際には、オカモト製品を販売しているのは、深セン市万生堂実業有限公司だ。同社は中国大陸におけるオカモトの総代理企業で、英語社名は「OKAMOTO CHINA(オカモト・チャイナ)」としている。

 中国企業の広州大明聯合ゴム製品有限公司が2015年4月に、同社などを相手に、世界一薄いコンドームは自社製品であり、オカモト・ブランド製品の虚偽広告で損害が発生したとして訴訟を起こした。

 裁判所は、オカモト製品は2012年3月に、ギネスブックで「世界で最も薄い」と認められたが、ギネスブックが2013年12月に、大明聯合製品がそれまでのオカモト製品の記録を抜いて、「世界で最も薄い」と認定したことを重視した。

 判決は、「世界で最も薄い」との表示があるオカモト製品の販売を禁じた。さらに、広州大明聯合に損害補償として1元を支払うよう命じたという。

 損害補償の金額は明らかに「象徴的」意味と理解できる。「日本企業バッシング」と受け止められないようにとの「政治的判断」が働いた可能性がある。

 オカモト・チャイナは現在、「SINCE 1934(1934年創業)」、「単に薄いだけではない」、「世界で称賛される品質」など、商品開発の歴史や企業理念の「将生活変成科学(日本語では『生活に身近な暮らしを科学する』)を強くアピールしている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)