中国江西網はこのほど中国が2019年には世界の三大整形美容手術市場になることを紹介した。一方でそれは幸せなことなのだろうかと疑問を問いかけた(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの江西網はこのほど中国が2019年には世界の3大整形美容手術市場になることを紹介した。一方でそれは幸せなことなのだろうかと疑問を問いかけた。

 記事は年齢・性別・国籍を問わず、皆美しくなることを追い求めているとし、中国でも以前「韓流」ブームの時に美容整形市場の規模が数倍に膨れ上がったことを紹介した。一方で中国美容整形市場は未熟であることを指摘。価格の内訳が明らかでなかったり、偽物の医薬品を販売したり、体に障がいを残す事例があることを述べた。

 続けて、そもそも自分自身を美しい姿にとどめるために、虚栄心を満たすために、自分の顔にメス入れることは明らかに損をしていると断言。そのほか「美しさ」の定義は誰が決めたのだと疑問を投げかけた。そのほか皆が同じパーツを使った「クローン人間」の時代が訪れれば、自然の摂理に基づいて多様性のなくなった人類は「絶滅の道を必ず歩むだろう」と主張した。

 記事は最後に改めて整形によって失明など障がいが残る可能性を指摘。生命を脅かす可能性を強調し、消費者がなぜ「とんで火にいる夏の虫」となる必要があるのかを疑問視した。経済成長を背景にライフスタイルの選択肢が増えた中国、2019年には「クローン人間」が主流なのか、それとも「損と思う人」が主流なのか。「合理的」な考え方をする国民性を持つ彼らがどちらを選ぶのか気になるところだ。(編集担当:大平祥雲)(イメージ写真提供:123RF)