台湾の先住民族を題材に創作活動  台北で個展も  イラストレーター・NAIMEIさん

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(台北 23日 中央社)幼い頃から映画や音楽を通じて台湾に漠然とした憧れがあった日本人イラストレーターのNAIMEIさん。2010年頃、日本統治時代の1930(昭和5)年に起きた霧社事件を扱った映像の中に登場した台湾原住民(先住民族)セデック族の顔に彫られた刺青を見て、こう思った。

「美しいな、格好いい。(私も)描いてみたい」

そんな時、偶然知り合ったセデック族とタイヤル族のハーフの女性をモデルにイラストを描いた。顔に日本統治時代に禁止された刺青を付け加えたところ、とても喜ばれた。嬉しかった。

その後も特徴的な文化や歴史に惹かれ、原住民を題材にした作品を会員制交流サイトなどで発表し続けると、多くの台湾人から注目を浴びるようになった。友人や仕事が増えた。「台湾で“縁”というものをすごく感じますね」NAIMEIさんは振り返る。

繊細なタッチで温かみが感じられる作品が多い。意識しているのは「つながり」。祖先や家族、仲間、日本との深い関わりを表現している。実際に作品を目にした原住民の人からは「ありがとう」と感謝されることも。

これまでに描き上げた原住民関連のイラストは約60作品。22日からは台北市内の飲食店で、初の個展「Love Letter to the Sun, from the Moon 月亮画給太陽的情書〜台湾×日本〜」を開催し、特に思い入れのある18点を展示中だ。昨年発売された無料通信アプリ「ライン」のスタンプの原画もある。

名刺の肩書きには「台湾を描く人」を意味する「画台湾家」の文字。原住民を題材にした創作活動はライフワークになった。今後はさらに多くの友人をモデルにイラストを描きながら、原住民に伝わる神話をテーマにした作品を手がけたいとしている。

(齊藤啓介)