日本のアニメは中国でも非常に人気が高い。日本で人気があったアニメの多くは中国でも広く知られる存在だ。一方、中国国産アニメに対する中国人の評価はかなり低く、かつて「救いようがない」とまで言われていたが、最近はインターネットを通じて視聴者に配信されるようになってから、中国アニメの品質に好転の兆しが見られるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のアニメは中国でも非常に人気が高い。日本で人気があったアニメの多くは中国でも広く知られる存在だ。一方、中国国産アニメに対する中国人の評価はかなり低く、かつて「救いようがない」とまで言われていたが、最近はインターネットを通じて視聴者に配信されるようになってから、中国アニメの品質に好転の兆しが見られるようだ。

 中国でも近年、アニメを自国で制作しようという動きがあり、「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)」など、一定の成功を収める中国アニメも現れていることは事実だ。中国メディアの百度新聞はこのほど、中国の国産アニメ産業が日本に追い付く日は来るだろうかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 中国では複数の動画共有サイトが独自アニメを制作、配信を開始している。動画共有サイトとアニメ制作者がインターネットという新しいチャネルを通じてアニメを配信するのは理由がある。中国ではテレビ局がアニメを放送することは少ないうえ、むしろ中国のアニメ好きの若者たちはテレビ鑑賞よりもネットサーフィンを好むため、動画共有サイトを通じてアニメを配信することは「市場として大きな可能性を秘めている」のだという。

 しかし記事は、中国アニメの質は日本やハリウッドに比べてまだ劣ると指摘。中国アニメの対象は主に12歳以下の子どもたちであり、内容が子ども向けであるため中国アニメ発展の足枷になっていると指摘した。一方、日本のアニメは大人を対象にしたものもあるため、その内容は中国の成年にも受け入れられる力を持っている。

 さらに中国のアニメはまだまだ剽窃が多いと指摘。また登場人物の外見やスタイルを過度に重視するあまり、内容そのものはどれも似たり寄ったりしてしまうという。反対に日本はアニメキャラクターの個性が非常に豊かであり、それが日本のアニメを大きく発展させていると説明した。

 またいかにして収益をあげるかという問題もある。中国の場合、漫画やアニメ制作からは大きな収益を得ることはできす、そのアニメのゲームやキャラクターグッズを販売してはじめて大きな収益を得ることができる。日本の場合はアニメ制作を通して収益を得るシステムが完備されている。この違いは当然アニメ産業の発展に影響するだろう。

 記事が重要と指摘しているアニメキャラクターの個性について、日本の場合は主に才能ある漫画の作者がそれを創り出していると紹介。ドラえもん、ちびまる子ちゃんなどもそうだが、日本には漫画コンテストなど才能ある人材を拾い上げるシステムが存在している。中国も日本の10倍の人口のなかから素晴らしい才能を見つけ出すシステムを確立することが、アニメ産業を発展させるうえで非常に大切といえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)