2016年の春節(旧正月)も中国人観光客による爆買いは衰えを知らず、日本を訪れた中国人は医薬品などを大量に購入したようだ。こうした国外での爆買いに対し、中国では快く思わない風潮が広まりつつある。(イメージ写真提供:123RF)

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 2016年の春節(旧正月)も中国人観光客による爆買いは衰えを知らず、日本を訪れた中国人は医薬品などを大量に購入したようだ。こうした国外での爆買いに対し、中国では快く思わない風潮が広まりつつある。

 中国では爆買いする中国人旅行客に対して、「考えに問題がある」との批判があるものの、中国メディアの四川在線はこのほど、日本で爆買いする中国人旅行客が悪いのではなく、中国製品が中国の消費者に受け入れられるためには「企業が変わるべきである」と論じる記事を掲載した。

 記事は中国人による爆買いについて、愛国心だけで中国人の消費や価値観を縛ることはできないとしたうえで、「中国製品と日本製品の違いは何か、販売方法や設計、品質に違いはないのか、中国企業は反省すべきではないか」と問題を提起した。

 そのうえで、最近の爆買いという現象から中国人の消費概念が成熟してきていることが分かると主張。ぜいたく品から日用品へと購入対象が変化していることは、生活の質が向上したことを示しており、「中国製品が中国人の需要に合致しているかどうかが重要であり、これまでのように単純な需要と供給だけで市場の分析を行い、消費者の気持ちを軽視しているなら、変革が必要なのは中国企業の方だ」と論じた。

 一例として、中国自動車業界では30年ほど前に外国メーカーとの合弁を始めたことで市場が発展したことを紹介。中国自動車市場が成熟したのは、消費者の考えが成熟したことだけではなく、「自動車メーカー間の競争の結果」でもあると指摘した。そのうえで、爆買いは市場の選択の結果であるとしたうえで、中国の消費者が求める製品を作ることが何よりも求められていると主張した。

 中国人旅行客が国外で爆買いすることを快く思わないことは、ある意味で理解できる。中国経済の成長が鈍化するなか、国外での爆買いは莫大な内需が中国国外に流出していることを意味するからだ。中国人旅行客による消費は大きな経済効果をもたらしてくれるため、日本としては引き続き日本で消費してもらいたいというのが本音だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)