「中国漁船団が北大平洋で根こそぎ『爆漁』」と紹介した産経ニュースの21日付記事を受け、中国メディアの環球網は22日、同記事について「中国の正常な発展に対応できない、日本の一種の心理状態を反映するもの」と主張する、中国人専門家の意見を紹介する記事を発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 「中国漁船団が北大平洋で根こそぎ『爆漁』」と紹介した産経ニュースの21日付記事を受け、中国メディアの環球網は22日、同記事について「中国の正常な発展に対応できない、日本の一種の心理状態を反映するもの」と主張する、中国人専門家の意見を紹介する記事を発表した。

 産経ニュースはまず、これまでは「日中のEEZが重なり合う東シナ海の「日中中間水域」で、中国の新型巻き網漁船によるサバ・アジの乱獲が問題」になっていたと紹介。しかし2015年には、三陸沖や北海道東沖の排他的経済水域(EEZ)境界線付近で操業するでも操業する中国漁船が激増し、水産庁によると2015年には194隻を目視したと伝えた。

 中国漁船は日本のEEZ内には侵入してこないが、「サバやイワシ、イカなどを稚魚も含めて大量に漁獲」する“荒っぽい”漁法を行っており、水産資源に対する影響が懸念されているという。記事は、中国当局も資源の枯渇をもたらす「虎網漁船」の新造禁止などで合意したが、実際には無許可で建造される違反船も相当数にのぼるとの見方を示した。

 環球網は、大量の中国漁船が三陸沖や北海道東沖のEEZ境界線付近で操業し、日本側が監視に力を入れていることは紹介したが、中国漁船が「資源を根こそぎ」にしかねない漁法を行っていることには触れなかった。

 記事最後の部分では上海交通大学日本研究センターの王少普主任の言葉を紹介。王主任は日本側の反応について、「中国の正常な発展に対応できない、日本の一種の心理状態を反映するもの」、「公海の魚は、誰でも自由に漁獲できる」と主張。

 さらに「中国は国力の増強にともない、海洋王国、さらには海洋強国への道を邁進している。日本は中国の発展について一種の強烈な警戒心理を持っているが、日本はこのような態度を克服せねばならない」と述べたという。

 環球網が同問題について、王主任にどの程度の情報を示してコメントを得たかは不明だ。

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◆解説◆
 産経新聞や系列メディアのニュースは、日本事情に詳しい中国人の間では、「反中的なニュース」が多いとして、比較的有名だ。ただし、必ずしも評価が低いわけではない。

 日本に滞在して大学教授を務めた中国人は「承服しかねる記事も多いが、参考になるので愛読している。中国寄りの記事が多い別の大手新聞もあるが、中国メディアの報道を見ているのと差が少ないので、私にとってはあまり役に立たない」と述べた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)