中国では、旅客機の利用に際して、機内に液体類を持ち込むことが禁止されている。中国人男性が重慶市から甘粛省蘭州市まで航空機を利用しようとした際、持っていた大量の生卵が「液体か固体か」でもめて、搭乗できなかったことが分かった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では、旅客機の利用に際して、機内に液体類を持ち込むことが禁止されている。中国人男性が重慶市から甘粛省蘭州市まで航空機を利用しようとした際、持っていた大量の生卵が「液体か固体か」でもめて、搭乗できなかったことが分かった。

 鄒さんは帰省して春節(旧正月)を重慶市の実家で過ごし、蘭州に戻ろうとした。実家は鶏を飼っており、生卵1箱を土産にもらった。

 ところが、航空機に搭乗する際の安全検査で、「生卵は液体なので機内持ち込みは不可。託送荷物にしなければならない」と言われた。鄒さんは「固体だ」と主張。検査係員は「中味は液体」と譲らなかった。

 鄒さんは最終的に、専用の梱包用箱を買って託送にすることに同意したが、「論争」に時間をかけすぎて、飛行機は出発していってしまった。空港側の調停で、鄒さんは航空会社が無料で提供するホテルに1泊することができたという。

 西部航空公司の関係者は、「卵の内部は液体なので、液体とみなされる」と主張。重慶空港の責任者は「(中央政府)民用航空総局の定めで、乗客が機内に液体を持ち込むことは禁止されています。しかし、生卵については具体的な定めがありません」と説明した上で「とにかく割れ物ですからね。機内に持ち込むのはよくありません。しっかりと梱包して、割れ物として託送してください」との考えを示した。

 同責任者は機内持ち込みについては「生卵のように、議論になってしまいそうな物品はありますからね。事前に電話で問い合わせをしてください」と訴えた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)