中国の自主ブランド車メーカーは数多く、そのぶん競争も激しい。世界最大の自動車市場である中国での生き残りをかけて各社がしのぎを削るなかで、中国メディアの捜狐網はこのほど、中国の長城汽車の哈弗(ホーバー)がいかに日本車と酷似しているかを指摘する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の自主ブランド車メーカーは数多く、そのぶん競争も激しい。世界最大の自動車市場である中国での生き残りをかけて各社がしのぎを削るなかで、中国メディアの捜狐網はこのほど、中国の長城汽車の哈弗(ホーバー)がいかに日本車と酷似しているかを指摘する記事を掲載した。

 記事はまず、自動車市場が成熟していなかった数年前は、一部の消費者が自動車購入と愛国を同義にとらえていたことに触れ、「グローバル化した今日では、技術に国境はない」と主張。一方で、「中国で人気の高い自主ブランド車の哈弗でさえ外見も中身も日系企業から離れられない」と嘆いた。

 たとえば、長城汽車の哈弗H1とトヨタのイストはフロント部分がよく似ていると指摘。哈弗H1は哈弗M4のフロントを変えたものであり、哈弗M4は長城汽車の荽麗(フロリド)を改良したもの、そのフロリドはトヨタのイストを模倣したものだとした。

 こうした例は枚挙にいとまがなく、哈弗H3とH5の外観はオリジナルだと思っている中国人が多いが、実はいすゞ・アクシオムの模倣であり、いすゞ自動車が中国市場に進出していないため気づかないだけだと論じた。また、「業界公認」の事実として、特別仕様の哈弗H6と旧型のCRVの外観が極めて似ており、スポーツタイプの哈弗H6の外観はオリジナル化したものの、シャーシの基本デザインはCRVとほぼ同じだとも指摘。「長城汽車は高品質を模倣することで基本を学び、今の哈弗H6がある」と論じた。

 記事はほかにも例を挙げる一方で、自主ブランドにも言い分はあると主張。「パクリは自動車の自主開発において何の後押しにもならない」と認めながらも、模倣は「研究開発のコスト削減、ひいては車両の開発コスト削減につながる」とその利点を強調。浮いたコストで販売価格も抑えられ、「合弁車と遜色ない品質と低価格の製品を提供できる」と、むしろ中国人消費者の立場に立った正当な行為であると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)