中国メディアの今日頭条はこのほど、中国で自動車製造を専攻するという学生がトヨタの工場を見学した際に発見した「見倣うべき点」について紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国で自動車製造を専攻するという学生がトヨタの工場を見学した際に発見した「見倣うべき点」について紹介している。

 学生は中国の上海フォルクスワーゲン第3工場および上海GEの組み立て工場と、今回見学したというトヨタの工場を比較し、「基本的には大きな違いはない」と指摘する一方、トヨタの工場では細かな工夫が数多く見られ、見倣うに値することに気づいたと伝えている。

 それはトヨタの工場の生産ラインに取り付けられていた「ひもスイッチとアンドン」だ。組み立ての際、もし異常に気づいたら作業スタッフはすぐにひもスイッチを引いてアンドンを点灯させて応援を呼ぶ。もし問題が解決しないなら、さらに上級のスタッフが応援に駆け付けて部品を修復あるいは廃棄するという方式だ。

 この方式は欠陥部品を絶対に次の工程に送らないための措置であり、トヨタが品質を重要視しているがゆえに採用されていると学生は紹介。品質を追求するための具体的な措置を目の当たりにしたことは学生に非常に大きな印象を与えたようだ。

 さらに学生は「カメレオン」と呼ばれる装置を紹介、これは必要な数のボルトを磁石で吸い付けて手元に取り寄せる装置だ。もしこの装置がないなら作業効率を低下させるだけでなく作業スタッフの精神面にも良くない影響があると学生は指摘、逆にこの装置のおかげで作業の快適度が大きく向上していると分析している。

 学生はこのほかにも「らくらくシート」を紹介しているが、これらの細かな工夫が作業スタッフのアイデアによって生まれたものであり、会社もスタッフたちと協力して実現させたと説明。「スタッフを大切にするトヨタの姿勢が体現されている」と称賛し、トヨタの姿勢は「中国国内の製造業にはびこる官僚主義という欠点を鏡のように映し出している」と指摘した。
 
 熱意あふれる若い中国人学生がトヨタの工場見学で得たものは非常に大きいといえる。学生は品質に優れた製品を生み出すために努力を惜しまないトヨタの姿勢、またスタッフのアイデアを取り入れる会社の姿勢を直に体験することができた。学生の経験が将来、中国製造業全体に活かされるなら、中国にとってこれほどすばらしいことはないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)