新北市文化局提供

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(新北 22日 中央社)台風の襲来で倒れて病気となり、一時は伐採の危機に瀕していた新北市淡水のガジュマルの老木が、同市関係者らの努力によって一命を取りとめ、安全な場所に移植された。同市文化局では「淡水の記憶を残したい」としている。

老木は台北メトロ(MRT)淡水駅にほど近い場所にある赤レンガ倉庫群前にある。樹齢は約100年とみられる。だが、昨年の台風13号襲来時に倒れたほか、木を枯らせる「南根腐病」にかかっていることが発覚。地元の関係者は早期の移植が必要と判断した。

しかし、近隣には民家や狭い路地が密集し、淡水線の線路にも近いことから作業用重機の搬入や移植先の選定には困難が予想された。伐採もやむなしと思われた中、文化局は関係各方面との意思疎通に奔走。古跡や住民の権利に影響を与えないことを条件に近隣への移植を認める約束を取り付けた。

老木はすでに専門家による手厚い治療が施され、支柱の支えを受けながら再び立ち上がった。文化局では春にも以前の面影が取り戻せればと期待を寄せている。

(黄旭昇/編集:齊藤啓介)