Q:仕事の大半はパソコンを操作しています。そのせいでしょうか、目が乾き、とても疲れます。パソコンを使わないわけにはいかないので困っています。対策法がありましたら教えてください。(38歳・ウェブデザイナー)

 A:ご質問の方は、ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル(VDT、画像表示端末)症候群の1つとしてのドライアイと思われます。
 ドライアイは、目が疲れやすい、目がゴロゴロして痛む、光をまぶしく感じる、目がショボショボする、肩が凝るなどの症状が現れます。
 まばたきは涙の分泌を促しますが、画面を見続けているとき、目は大きく見開き、まばたきする回数が減ります。そのため目が乾くことがあるのです。
 ストレスも原因の1つです。涙の分泌は、自律神経のうちの副交感神経に支配されています。強いストレスを受けると、交感神経が優位になり、涙の分泌が抑えられるのです。

●意識して、まばたきを
 さらに、ドライアイの原因でもっとも多いのは、マイボーム腺の出口に脂肪が詰まる場合。私たちの目は、涙がすぐ乾かないように、まぶたの縁にあるマイボーム腺から脂肪が分泌され、この脂肪で角膜の表面に膜を張っています。
 ところが、このマイボーム腺が詰まると、脂肪が分泌されず、眼球表面に油膜ができないので、目がすぐに乾いてしまうのです。
 マイボーム腺の出口が詰まってドライアイになる原因に、甘いものや脂っこいものの摂りすぎによって脂肪の分泌が増えすぎることと、血液がドロドロになって循環が悪くなることが挙げられます。
 促進対策法としては、パソコンワーク中は、10秒間に2〜3回、まばたきをすること。涙の分泌が促進されます。スマートフォンを使うときも同じです。また、時々目をつむって目を休めましょう。
 この他、歩くことは全身の血液循環を促進するので、ドライアイの予防・改善だけでなく、目の健康と目の病気の予防のために非常に効果的です。
 最低でも、1日1万歩、できれば1万3000歩を歩くようにしましょう。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。