ねこはすごい

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猫派か、犬派か。古今東西、宿命のライバルだ。最近はともにテレビCMやネット動画に登場し人気者になっている。2月22日は「ニャン(2)・ニャン(2)・ニャン(2)」の語呂合わせで「猫の日」と制定されており、各地でイベントもある。今回はネコの魅力について紹介したい。ちなみに、「犬の日」は「ワン・ワン・ワン」の11月1日だ。

J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://www.j-cast.com/bookwatch/)」でも特集記事を公開中。

時速50キロ、嗅覚は人間の10万倍

猫は昔から身近なペットだが、その能力は意外に知られていない。走れば時速50キロ、嗅覚は人間の10万倍だそうだ。『ねこはすごい』(著・山根明弘、821円、朝日新聞出版)は、長年フィールドワークをしてきた動物学者が猫の身体能力や生態を解明する。

歯はナイフとハサミ、ツメはカッターナイフ。暗闇でも平気、聴力は人間の5倍。強さ、怖さだけではない。人間にとってかけがえのないパートナーとして素晴らしい能力を持っている。心の病も治癒してくれる。そんな効能が注目されて店内に猫と触れ合う猫カフェも増えている。

人間と猫の共存社会に向けてどうあるべきか。野良猫をめぐるトラブルもある。殺処分を減らすにはどうすべきか。「猫島」といわれる福岡県の玄界灘に浮かぶ相島の人たちと猫との関係を学びたい。

宅配便のピンポンに一目散

キュウリを見ると、ビックリ仰天。猫が飛び上がって逃げて行く。あまりにも異常な狼狽ぶり。そんな動画が世界的に話題になった。キュウリを蛇と間違ったらしい。

毎日一緒に暮らしている人にとっても、猫は予想もしない行動をすることがあるようだ。『うちの猫がまた変なことしてる』(著・卵山玉子、1188円、KADOKAWA)は、2匹の猫を飼っている猫好きの漫画家が飽きることのない仕草や態度を描いた人気猫マンガブログの書籍化だ。

箱に詰まる。顔にお尻をつけてくる。ハムをあげないとすねる。苦労しながらマグロの刺身を完食する。宅配便のピンポンにダッシュで逃げる。「ひき出し大人気」「わかり合えない時」「交渉失敗」「散らかる原因」「気持ちの問題」「飼い主の仲裁」といったエピソードが次々に出てくる。猫を飼った経験のある人なら「そうだ、そうだ」とうなずくに違いない。

この世界の支配者は猫なんだよ

人間と猿との関係が逆転したSF小説『猿の惑星』は映画でもよく知られているが、『猫の惑星』(著・梶尾真治、1620円、PHP研究所)は、猫と人間の世界を描いた冒険ファンタジー小説である。「この世界の本当の支配者は猫なんだよ。人間はまったく気づいていないけれど」というわけだ。

思春期を迎える前の子供だけが、超能力を持つことができる近未来。少年の1人イクオは、自分と会話できる猫ウリと出会い、恐ろしい秘密を聞かされる。この世界のどこかにいる「猫の王」に会いたいというウリとともに脱走を決意する。世界を初めて見るイクオの前に次々と事実が明らかになる。追手たちとの戦いや新しい出会い。そして、思わぬ事態が訪れる――。

著者の梶尾さんは1971年、『美亜へ贈る真珠』でデビューし、91年の『サラマンダー殲滅』で日本SF大賞を受賞している。