アサヒグループのイノベーション研究所は、酒を飲むときにトマトやマンゴーなどの野菜や果物を食べると、アルコールの吸収がゆるやかになり、二日酔い防止にいいという研究をまとめ、2016年1月のアルコール医学生物学研究会で発表した。

飲む前やツマミに食べたり、ジュースで飲んだりするといいようだ。

研究ではまず、ラットにアルコールを投与して酔っぱらった状態にさせ、食べ物に含まれる60種類以上の成分を与え、酩酊状態を抑えるものを探したところ、特にトマトの成分に強い作用があった。

そこで、トマトに含まれるどの成分に効果があるか調べるため、トマトジュースを水に溶けやすい成分と溶けにくい成分に分けてラットに与え、アルコールを投与して比較した。すると溶けにくい成分を摂ったラットの方が、血液中のアルコール濃度が低く、また、吸収されずに胃の中に残っているアルコールの量が多かった。

また、アルコールに様々な野菜や果物の成分を溶け込ませた後に濾過(ろか)したところ、トマトとマンゴーの成分が入った濾過液の落ちるスピードが遅く、アルコールをキープする効果が高いことがわかった。つまり、水に溶けにくい成分がアルコールの吸収をゆるやかにするわけだ。

こうした結果から、トマトやマンゴーに豊富に含まれる食物繊維のキサンタンガムとジェランガムが血中のアルコール濃度を下げることがわかった。