iTerm2開発者からこのほど次期メジャーアップグレードバージョンとなる「iTerm2 Version 3」のベータ版が公開された。「iTerm2 Version 3 Now in Beta」からダウンロードできる。iTerm2はMac OS Xで利用できるターミナルアプリケーション。Mac OS Xのデフォルトのターミナルアプリが提供していないさまざまな機能を提供しており、開発者に人気がある。iTerm2 Version 3は2年ぶりのメジャーアップグレードバージョンに相当するプロダクトで、さまざまな新機能が導入されている。

「iTerm2 Version 3」で導入が予定されている主な新機能は次のとおり。

・Mac OS Xの新しいフラットデザインに対応
・以前のシェルプロンプトへのレジューム、長期にわたって実行されていたコマンドの終了を通知、ドラッグ&ドロップによるファイル転送など、シェルと連携したさまざまな機能を実現するための「シェルインテグレーション機能」の導入
・sshによるログイン、カレントディレクトリの変更、sudoの実行といった任意のタイミングでのプロファイルの自動切り替え機能
・iTerm2アップデートやクラッシュ、強制終了時などにおいても自動的にセッションを再開する機能(tmuxのような機能に類似)
・ターミナル内で画像を表示する機能
・ターミナルの右上背後にユーザーが設定した任意の文字列を表示させる「バッジ」機能
・Mac OS Xのキーチェーンアプリと連動して動作するパスワードマネージャ機能
・ターミナル、タブ、セッションなどを誤って閉じてしまった場合でも5秒以内にCmd-Zを押せばUndoが可能な機能
・大量のタブを開く場合に便利なタブバーをターミナルアプリの左端に表示する機能
・プロファイルをJSONデータとして保持する機能(プロファイルのコピーやプロファイルの自動生成向け)
・カーソルロケーション表示機能
・ライン毎にコマンドが実行された時刻を記録する機能(以前実行したコマンドがどの程度の時間実行されたかや、エラーが出力された時刻などを確認できる)
・コンパイルエラー出力などを一致対象として設定しターミナルをIDEのように利用できるようにする機能

「iTerm2 Version 3」ではターミナルアプリとして機能強化や性能向上のみならず、インタラクティブシェルと連動した機能が導入されている点が注目される。ターミナルアプリの操作性は開発や運用などにおいて大きく効率を左右する重要な位置づけにある。「iTerm2 Version 3」は開発者や運用者にとって欠かすことのできないアプリケーションになる可能性がある。

(後藤大地)