インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画は中国が受注し、起工式が行われたが、インドネシア政府に提出する書類にさまざまな不備があったと報じられている。日本ではインドネシアの高速鉄道建設において中国の対応があまりにもずさん過ぎると話題になったが、中国国内では別の角度から話題になっているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画は中国が受注し、起工式が行われたが、インドネシア政府に提出する書類にさまざまな不備があったと報じられている。日本ではインドネシアの高速鉄道建設において中国の対応があまりにもずさん過ぎると話題になったが、中国国内では別の角度から話題になっているようだ。

 中国メディアの中国企業報道は「元手を割った取引でも、将来を見なければならない」と主張、インドネシアへの輸出が決まった中国高速鉄道について、中国人は近視眼的な見方をしてはならないと論じた。

 記事は、日本と中国がインドネシア高速鉄道の受注を競い、中国政府が破格の条件を提示して受注を勝ち取った経緯を説明する一方、中国側の条件に対して中国ネット上では「損をした」と批判の声があがっていることを紹介。

 それもそのはず、中国側はインドネシアに対して、事業費の全額融資のほか、インドネシア政府の債務保証などを求めない破格の条件を提示、受注を勝ち取ったわけだが、中国はジャワ島のプロジェクトでどれだけの利益を得ることができるというのだろうか。

 しかし記事は、高速鉄道建設は国家の大戦略であり、「一流企業は基準を売り、二流企業は商品を売る」、「中国が建設を請け負ったのはインドネシアのジャカルタ-バンドン間の高速鉄道150キロメートルだけで、毎年中国で建設している3000キロメートル前後の高速鉄道と比べれば距離のうちに入らない」と主張。

 一方で、150キロメートルの高速鉄道について、「その名に違わぬ“占領”である」とし、今後インドネシアは高速鉄道を延長するにしても、中国の基準で建設することになると強調し、インドネシア高速鉄道の基準を「占領」したと論じた。

 さらに高速鉄道建設には、線路だけでなく各種設備や車両も含まれ、数十万の雇用を創出すると付け加えた。記事は、インドネシアでの高速鉄道建設が長期的に中国の国益に適うと力説している。

 しかし、中国側のずさんな対応に対し、実際はインドネシア人の中国に対する評価は下がっており、信頼を失いつつあるのではないだろうか。高速鉄道建設が国益に適うと言うのであれば、契約どおりにしっかり仕事を果たしてからにすべきであろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)