意外な和素材を使ったケーキも。等々力の新店「PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI」に注目!

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手土産にするスイーツは、おいしく美ルックスなものを選びたいところ。そこで、注目したいのが、武蔵小山の人気店「patisserie de bon coeur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)」のシェフパティシェだった岩柳麻子さんが、2016年1月15日(金)、等々力にオープンした自身の名前を冠した新店「PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI(パティスリィ アサコ イワヤナギ)」。

自分にしか作れない、思い出に残るケーキを届けたいと開いた同店には、約20種類のスイーツが常時並ぶ。シンプルなショーケースに岩柳さんならでは色鮮やかなケーキが並ぶさまは、まるで宝石箱を開いたかのよう。

「ショーケースをパレットに置き換え、全体的な色のバランスを考えながら、日々スイーツを作っています」(同)

服飾の学校で染色デザインを学んでから、パリで独学で経験を積んだ岩柳さんだからこそなせる技といえそう。染色の勉強していた頃に展示会などで来場者へのおもてなしのためにお菓子を作り、周囲の反応がとてもよかったため、食デザインに興味をもち、この世界に入ったとか。
岩柳シェフの作るスイーツは、ワインに合うと定評も。特にデザートワインとの組み合わせを考え、あえて”甘いもの”と”甘いもの”の組み合わせから生まれる「新しい甘みの層」を表現しようと工夫しているそう。

また、さまざまに素材の組み合わせに挑戦しているのも彼女の特徴。その代表例といえるのが、真っ白なドーム状のチーズケーキ「クレア」(600円・写真)。フロマージュブランとクリームチーズを使ったまろやかな味わいのクレームダンジュを求肥で包んでいるとか。

「クレームダンジュの中には、季節のフルーツを使ったソースを閉じ込めています。4月頃までは、カシスの予定です。チーズケーキのふわっとした柔らかな味わいにパンチの効いた酸味がアクセントになっています」(同)


ほかにも、クリームシャンティの中に黒糖のゆべしを入れた「峠モンブラン」(580円・写真)や、黒サクランボのピューレで煮込んだイチゴのコンポートを純ピスタチオクリームでサンドした「クレームピスターシュ」(600円)なども注目。オリジナリティが高いケーキ揃いだから、わざわざ足を延ばす甲斐がありそう。

「和栗の素朴な甘さを最大限に生かすよう、中のクリームはほどよい甘さに仕上げています」(同)

旬のフルーツを取り入れたケーキを選ぶのなら、栃木県産のとちおとめをたっぷり使った「ドーム・栃乙女」(626円)がおすすめ。こちらは、ミルクを加えた優しい味のムースの中に、ナッツ本来の油分のコクを生かしたピスタチオのブリュレを忍ばせていて、女性的でまろやかな味わいが楽しめる。


「宿沢フルーツ農園のキッシュ」(594円・1/4カット)や「シュマン」(1296円)など、おもたせにぴったりの焼き菓子も15種類が揃う。店内には24席のイートインスペースもあって、焙煎珈琲専門店「コンパスコーヒー」の豆を使ったコーヒーや、南部鉄器ポットに入れて提供するハーブティーなどがいただけるのも嬉しいところ。

「3月からは、山梨県甲州市塩山の宿沢フルーツ農園で採れる減農薬栽培にこだわった果物などを使ったジェラートも登場します。また、ケーキ教室やワイン教室も開く予定です」(同)

スイーツ界で話題の新店、知らなかったという女子は覗いてみて。