中国メディアの環球網は19日、フィリピンのアキノ大統領が18日、滞在先の米ロサンゼルスで、武力で中国と対抗する意志はないと発言したと伝えた。同記事には「対抗する意志がないのではなく力がない」、「ならずもの国家」、「こちらから攻めてやる」などとフィリピンを罵倒するコメントが多く寄せられた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの環球網は19日、フィリピンのアキノ大統領が18日、滞在先の米ロサンゼルスで、武力で中国と対抗する意志はないと発言したと伝えた。同記事は、アキノ大統領の発言を紹介する以上の文字を使って、自国の王毅外相による、フィリピンが南シナ海の領土問題で中国を相手に国連の常設仲裁裁判所に訴えを起こしたことを非難の言葉を紹介した。同記事が掲載されると、「対抗する意志がないのではなく力がない」、「ならずもの国家」、「こちらから攻めてやる」などとフィリピンを罵倒するコメントが多く寄せられた。

 アキノ大統領は中国を名指ししなかったが「あの大国」と表現して、「ある種の封じ込めをする考えはない」と発言。さらに、フィリピンの資源(=国力)は限られているとして、軍事的対抗は行わず「われわれは限られた資源を『バター』に使う」と述べた。

 「大砲とバター」のたとえを踏まえて、「フィリピンは軍事力の強化よりも、民生の向上を目指す」との表明だ。ただし、アキノ大統領は「他の国と同様に、われわれには、自分自身を防衛する権利がある」とつけ加えた。

 記事は、アキノ大統領の発言よりも、自国の王外相の発言を多くの文字を使って詳解した。王外相は中国が中国が2006年に国連海洋条約に加入した際、同条約298条に賦与されている権利として、領土の主権及び海洋権益の問題で、仲裁は受けないと表明したと説明。

 さらに、フィリピンの提訴を「信義に反する」とも非難。「われわれは、フィリピンがこのような向こう見ずなやり方を採用したことには、複雑な国際的なバックや、場合によっては人には言えない政治目的を隠しているのではないかと、疑わざるをえない」などと述べた。

 同記事に寄せられたコメントで、「いいね」が最も多いのは「中国に対抗する武力がまったくないということだろ!」、「フィリピンはわが国の島の武力占拠を続けるならずもの国家だ」、「(戦争にならないのは)こちらが先に銃を撃たないようにしているからだ。『先には撃たない』の方針は、放棄してもよいのだぞ!」と、フィリピンを挑発的に罵倒する書き込みだ。

 「いいね」が次に多いのも、「フィリピンは違法にも、国際法廷に訴えた。2国間協議で争議を解決しようと承諾していたのに、南シナ海問題を国際して、全世界の資源を投入して中国を封じ込めようとしている」と、フィリピンを強く非難するコメントだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)